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今、墓にある危機

今年の観念寺の「寛弘寺墓参り」の行事が中止になった。
七月初めの臨時役員会では、コロナ禍収束の兆しもあり、八月お盆のお墓参りは大丈夫であろう、という結論に達して決行良しとなっていた。
 が、一昨日の第二回臨時役員会では、南河内コロナ禍の近づく足音の危機を感じ、中止にしようと来まったのだ。
 予定変更連絡事項のチラシを、大急ぎで檀家さんに配り役目を終えたのだが、今年はこれまで、何回、このような変更連絡を出したことか?!
 お墓参りは中止にしても、まだ全檀家宅のお盆参りがある。
 何とか、お盆参りだけは無事に終えたい。
 

新しい紙芝居を製作開始!

新しい紙芝居を二本製作しようと思っている。
 その一本目、前作の「チフスのメアリー」を作り終えた時から、なぜ、感染症には最も『手洗い消毒』が良いのか?又、それは誰が言い出したのか?と疑問に思い、パソコンで調べていくと一人の立派な医者に出会った。
 その人物の名は、ゼンネルワイス医師。
 彼は、手洗い消毒の大切さを医師会で提案するが、その頑な性格ゆえに、医師会から総反発をくらい左遷され挫折し、最後は精神を病み、精神病院で非業の死を遂げる。・・そんな人物だ。
 僕はこの人物に、今とても惹かれている。この医者を主人公に紙芝居を製作してみよう思い、彼に関する本を取り寄せ調べている。
 もう一本は感染予防の為、市民にマスクを勧めた博士、ハスラー医師。この人物も立派で頑なだ。
 次は、この二人の人物の紙芝居してご紹介致します。いつになるかわからんけど・・。お楽しみに!

お参りに、忘れちゃいけない、マスク、水筒、ハンドジェル!

コロナ禍が長くなると、つい忘れがちになる物、三つ!

 急ぐ時につい忘れてしまう、マスク。(あっ!と出先で気づく)
熱射病の予防に大切、小型の水筒。(お参り先での冷たい飲み物は、コロナの接触感染で、今ご法度なのです。)
 そして、つい出先で手を汚してしまう事があるそんな時、お役に立つのが、小型ビンのハンドジェル。(簡単に消毒できます)
 これらは、僕の今必要不可欠三具足なのです。
 今日も頑張って、仕事に行って来ます。
 

キャンセルの嵐!

今年に入って(厳密に言うと2月後半から)、紙芝居(法話)講演会のキャンセルが、嵐のように吹き荒れている。
 そのキャンセル数、11回。ほとんど全部だ。・・これから、今年の後半期も(大阪のコロナ禍が凄まじいので)もっと増えそうだ。
 大抵、講演先からの突然の電話がキャンセルなのだから、受話器を取った瞬間、相手様の口調で分かる。
 コロナの影響はどこまで続くのだろう。

疫病流行れば、植木屋さんが儲かる⁈

観念寺の猫の額(ひたい)程の、庭の木々の剪定を、植木屋さんに頼んでやってもらいサッパリしました。
 それで、休憩時間に職人さんと雑談していたら、こんな話が出ました。
僕が「仕事にコロナ禍の影響が出ましたか?」と聞いたら、「いやいや、コロナで返って忙しくなりましたわ。・・皆さん、自粛自粛で家に居られる時が多くて、庭を眺める時間が増え、庭が気になり剪定して欲しいとの新規のお客さんが増えてねぇ。変な感じですわ。」とお茶を飲みお話しして下さった。
「風が吹いたら、桶屋が儲かる」の現代版みたいなものですかねぇと、僕が言うと、「まさにその通り!」と笑っておられたが、コロナ不況の中、あちらこちらに不思議な影響がいくものだと思った。

紙芝居:『無症状感染者 チフスのメアリー』(その6 最終回)

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 メアリー・マローンは、再び隔離島[ノース・ブラザー島]に、拘束されることになった。
 この島でその後、彼女は亡くなるまでの23年間を過ごすことになる。
(※余談ながら、この島は東京ドームの約1.3倍の小さい小島でで現在は無人島になっている。この島からニューヨークの街並みがはっきり見える。‥メアリーは何を思いこの街を眺めたであろう⁉)
 最後の救いは、本来勤勉でまじめな彼女が、島の病院内で医療関係者から信頼を得て、給料をもらいながら生きがいを得て院内で働き過ごせることになったという事であろう。
 その後、メアリーは62歳で脳卒中を発症し倒れ、69歳でこの島の病院で肺炎の為に亡くなったそうである。
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『チフスのメアリー』という名は、その死後も「純粋な悪の化身」、又は「無垢の殺人者」と言う意味の言葉になって、今も独り歩きしている。
・・・これは100年前のお話。
 が、『チフスのメアリー』のような、無症状感染者になる可能性は誰にでもある。
‥メアリーは好んで病気になった訳ではない。
 がしかし、彼女は自分がチフス菌を持っていると分かった後も働き続け、多くの人を感染させて、結果的に苦しみをもたらせた。
 その行動は安易で、今日でも批判されている。
(きつい言い方になるが)自分の欲を優先し、周りの迷惑を省みなかった彼女の弱さは、今日の私たちも気を付けねばならないだろう‥。 おしまい

(あとがきにかえて)
 先日とある新聞で、メアリー・マローンは『毒婦』や『悪女』と今でも呼ばれているらしい‥と書かれていた。
 が、果たして、彼女は本当に悪女だったのだろうか⁈
 この紙芝居を描きながら、ずっとメアリーの気持ちを考えてきた。
 僕は『悪女』ではなく、一人の『弱女』のような気がしてならない。
 ‥確かに、フォークを持って衛生士や警官相手に立ち回りもする気の強さはあったであろう。
 しかし、追い込まれれば誰でも抵抗はするだろう。
 又、(うすうす自分では感づいたと思われるが)、チフスと自分とが何らか関係し、その発生場所からそっと姿を消し続けるという行動はまさに心の弱さを感じてしまう。

 そして、その彼女の弱さ、悲劇を助ける、つまりメアリーには夫(又は恋人)や仲間が居なかったのだろうか⁈ 又、裁判の時の弁護士はどうなったのか?と思って調べてみた。
 これは、どちらも居たらしい。が、それは夫ではなく恋人であったらしいが、どちらも(恋人も弁護士も)早死にしてしまったのだそうだ。何という悲劇!
 メアリーが再び、又[調理の仕事]に戻ったのは、その仲間の死の寂しさが原因ではなかったのだろうか?
 ・・答えは見つからないが、彼女が(料理のたぐいまれな才能を持ちながら)辛い人生を送らざるを得なかったことを考えると、悪女にはとても思えず、どこにでもいる一人の女性の悲劇と思うのだ。

紙芝居:『無症状感染者 チフスのメアリー』(その5)

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隔離されて三年近く過ぎた。
 裁判にも負けたメアリーだったが、[衛生局]の中にも彼女に同情する声があり、
『今後、一切[料理]の仕事をしない。そして居住地をいつも明らかにしておく。』という、二つを守れば解放しても良い、という[誓約書]が出された。
 メアリーは、その誓約書にサインをした。
 そして彼女は、三年ぶりにニューヨークの街に帰ることが出来たのだった。
 ・・それから、五年が経った。
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 ある日、ニューヨークのとある産婦人科病院で、腸チフスの集団発生が起きた。
 医師・看護師など、医療スタッフ25名が感染し、内2名が亡くなった。
 事態を重く見た[衛生局]は、調査に乗り出した。
 「チフスは出来るだけ早く、感染源を突き止める事が大切です。‥新しく入ったという料理人はいませんか⁈」と、以前、メアリーを捕えた女性の衛生士が、病院の調理室に入ってみると・・・、
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 なんとそこには、名前を変えて、調理しているメアリーがいたのだった。 
 「メアリー!あなただったの⁉でもなぜ、誓約書までサインしたのに‥⁉」
 「あー、見つかってしまった。
 ・・私も最初は、洗濯ばかりの仕事をしたの。でも、生活が苦しくて、苦しくて・・。私には料理しかなかったのよ・・。」
 そして、その場で彼女は拘束され、再び、隔離病棟の島に送られることになったのである。つづく
 
 

紙芝居:『無症状感染者 チフスのメアリー』(その4)

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そして[衛生局]は、強制的にメアリーの排出物を検査した。
 すると、便からかなり濃度の高い『チフス菌』が検出されたのだった。
 そこでメアリーは、ニューヨークに近い川の中ほどにある小さな無人島(ノース・ブラザー島)に作られた[リバーサイド病院]に隔離された。
 そこで彼女は、不本意ながら3年近く、隔離生活をして過ごすことなるのだった。
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 その隔離生活の中、彼女は[衛生局]を相手に「不当な扱いを受けている!」と、起訴裁判を起こした。
 ・・が、結果的にこの裁判には負けてしまう。
 さらに、新聞記者などのインタビューにも応えたりする。
 がしかし、1909年、『ニューヨーク・アメリカン』紙は、このメアリー事件をセンセーショナルに報道する。
 そこには、「アメリカで最も罪が無いとはいえ、最も危険な女」と書かれ、料理に骸骨を入れて平然と料理をしているメアリーの姿が描かれていたのだった。
 『チフスのメアリー』はアメリカ大衆に、この記事によって強烈なイメージを与えたのである。 つづく
 

紙芝居:『無症状感染者 チフスのメアリー』(その3)

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そこに気がついた一人の衛生士がいた。
 名前を[ソーパー]といった。
 ソーパー衛生士は、「・・勤め先の家族全員がチフスにかかっているのに、なぜ?いつも彼女だけが感染しないんだ?・・ひょっとすると、彼女はチフス菌の保菌者で、料理によって皆を感染させていたのかもしれん・・。メアリー・マローン。一度、調査してみるか?!」と思った。
 そして、彼女の職場を訪ねた。
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「ごめん下さい。私は衛生局から来た『ソーパー』というものです。
 ひょっとすると、あなたはチフス菌の健康保菌者かもしれません。
 調査の為に、あなたの尿と便を頂きたい。」と、突然やって来て尋ねたものだから、メアリーはパニックになった。(・・余談ながら、まだ検便・検尿など無い時代です。)
「なんですって!?私の尿や便が欲しい!この変態オヤジ!帰れ!」と、怒り狂い[肉刺しフォーク]を振り回して、追い返した。
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そこでソーパー衛生士は、次に女性の衛生士を派遣することにした。
 しかも、前回のことがあったので、警官を数名ボディガードにつけての派遣であった。
 案の定、メアリーは暴れて抵抗した。
 が、最後は警官に押さえつけられ、救急車で病院まで連れて行かれた。
 この時、メアリーは37歳。
 1907年の事であった。 つづく

紙芝居:『無症状感染者 チフスのメアリー』(その2)

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そんなある日のこと。
 メアリーは風邪のような症状が出て寝込んでしまった。
「ゴホッゴホッ、いやだわ。どこかで風邪をうつされたんだわ。‥丈夫なだけが取り柄の私なのに・・、早く治しましょう。」。と彼女はしばらく休んで、又職場に復帰した。
 それから、10ヶ月ほどして・・、
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 ある日、同じ職場の家政婦が突然倒れた。
 病名は『腸チフス』だった。
 その同僚はすぐに仕事を辞めさされた。
 
 その頃、ニューヨークでは、毎年3千人から4千人の『腸チフス』の患者が出ていた。
 腸チフスは、サルモレラ菌によって感染者の便や尿から何らかの形で汚染された食べ物から発症するといわれていた。
 その症状は、高熱や腹痛などで、命などにも関わる。
 メアリーは怖くなって、その仕事場を辞めて、次の職場を探した。
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そして、次にある弁護士の家で働くことになった。
 がしかし、そこでも又チフスが発生し、一家9人のうち7人まで発症した。
 メアリーは、その家でも献身的に看護し、家族みんなから感謝された。
 ・・が、しかし、彼女はやがてその職場も辞めて、又違った仕事場に移った。
 こうして、メアリーは1900年から1907年にかけて、勤め先を転々とする。
 が、どこの家でもチフスが発症し、彼女だけが無事だった。 つづく

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