‥再び一休さん。
「おっ、蓮如さんから返事が来たぞ!
どれどれ、何と書いて来た。」と一休さんは封を切りました。
‥そこには一首の詩のみが書かれてありました。
『阿弥陀には、隔(へだ)てる心なけれども、蓋(フタ)ある水に月はやどらじ。』と。
一休さんは思いました。
「つまり、輝く月の光は、この世のどのような容器の水にも、その影を写(うつ)す。
だが、蓋(フタ)をしてしまった容器には‥、
水は映(うつ)らない。
それは月が悪いのではない。
我々の方が、月の光を受け入れないのだ。
つまり、阿弥陀さまの慈悲を疑って受け入れないのだ。
その蓋(フタ)を開ける、すると月影は映る。
‥つまり、『自力(じりき)』を思いを捨てると、『他力(たりき)』の阿弥陀さまは、たちまち救いとってくださるという事か。
はっはっはっ、蓮如上人見事な返答!そう来たか!」と一休さんは言いました。つづく
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紙芝居『一休さんvs蓮如上人』(その2)
紙芝居『一休さんvs蓮如上人』(その1)
昔むかしのお話。
とんちで有名な一休さん。
わかりやすくお念仏の教えを説かれた蓮如上人。
この二人、歳は20才程[一休さんの方が年上]離れていましたが、大変仲が良く熱い友情で結ばれていました。
‥でも最初はそうでもなく、激しい手紙のやり取り‥つまりバトルが繰り広げられていたようなのです。‥知らんけど。(いやいやそうらしいのです⁉︎)
それでは、その対決の模様を見てみる事にいたしましょう。はじまり、はじまりー。
ある日、一休さんは思いました。
「‥最近、都でメキメキと人気が出てきた蓮如という坊主。
この京の都で一番人気はこの一休じゃ!‥このままではわしは二番になってしまうわい。二番はダメなんですっ!嫉妬するわい!
いつも阿弥陀さま、南無阿弥陀仏と称えておる蓮如とやらめ!一度、阿弥陀如来の教えを皮肉ってやろう。」と、一休さんは手紙を書きました。
さてこちらは蓮如さま。
「何っ!あの一休さんから手紙が届いた。何であろうか?」
と、早速その手紙の封を切ってみると、そこには短い詩が一首書かれておりました。
『阿弥陀(アミダ)には、誠(まこと)の慈悲(じひ)は無かりけり。頼む衆生(しゅじょう)のみぞ助ける。』と。
「うーん、これは手厳しい詩じゃ。『阿弥陀様は慈悲深い仏様と言われるが、『南無阿弥陀仏』とお念仏を称える人だけ助けて、称えない人には知らんぷり、‥本当は無慈悲な仏様ではないのか⁈知らんけど。これはいったいどういう事かのう。』と皮肉っている。フーン、さてどう答えるか。どう返事を出すか。どうする、どうする‥」と蓮如さまは筆を持ち考えられました。つづく
泉佐野市.光明寺様への報恩講紙芝居法話
11月16・17日の2日間、今では例年の出講となった(ありがたい事です!)泉佐野市・光明寺様への報恩講紙芝居法話。
今年も色々な仏教法話を取り混ぜてお話しさせて頂きました。
ご住職様から「もう10年近くお話し頂いてるので、新作を披露していただなくても良いですよ。毎年新作を作って持って来てもらうのは申し訳ないので。‥以前された紙芝居法話でも良いですよ。みんな、もう10年前にどんな紙芝居をされたか内容は忘れてると思うので。(笑)」と、ありがたいお言葉を頂きました。(でもそうかもしれんな〜)
しかし新作を作るのは、僕は好きで作っているのですよ。何も苦労はしていませんよー。(笑)
羽曳野市『光明寺』様の報恩講法要への出講
本日、羽曳野市『光明寺』様の報恩講法要にお招き頂き、紙芝居法話に行かせて頂いて来た。
お天気にも恵まれて、本堂内は御門徒様で一杯。
僕はこちらの住職さまのリクエストに答えて、『親鸞様の生涯』や『北御堂物語』、『恩徳讃のお話』『ヤマトタケル』などの紙芝居を演じて来た。
皆さん、もの凄くのって下さり、最高にやりやすかったです。ありがとうございました。合掌
講談『岩橋善兵衛』inコスモスシアター
旭堂南華さんの創作講談『岩橋善兵衛』もうすぐです!
講談師・旭堂南華さんによる『岩橋善兵衛』が、11月2日(日曜)12時より『貝塚市コスモシアター』中ホールにて公演されます。
私の紙芝居『星に願いを〜岩橋善兵衛物語』が題材です。私も楽しみにしております。
無料ですので、是非お越しください。
太子町立図書館公演『語る、お寺の出前紙芝居屋亭』
羽曳野市・西向寺様の報恩講紙芝居法話
本日、羽曳野市『西向寺』様の報恩講法要があり、紙芝居法話をさせていただいて来た。
報恩講という事で、紙芝居『親鸞様がゆく』をメインに演じ、後は羽曳野市なので、新作紙芝居『悲劇の英雄ヤマトタケル』をさせて頂く。
楽しい一時間であって皆さん『面白かったわー』と言ってお帰りになられた‥そうだ。(坊守さんからお聞きした)
僕も楽しい時間であって、ノリノリでした。合掌
大人向き、子供向き?
僕の紙芝居は100パーセント、大人向きです。
しかし、依頼者の方からの注文で「今度の集まりは、子供も多く来るので『子供でも理解できる紙芝居』でお願いします。」と言われる事があるのです。
「どれぐらいの年齢層なのですか?」と聞くと、「う〜ん、幼稚園児から中学生ぐらいかなぁ‥。」とおっしゃる。
さらに、「子供を連れて来てくれるのは、おばあちゃん、若いお母さんも多いかなぁ。だからあまり子供向き過ぎるのも、大人が退屈するので、その辺をうまく調節していただけるとありがたい。」とおっしゃってくださいます‥やんけ。‥聞かんといたら良かった思うがもう遅い‥やんかいさぁ。
このような注文には、『大人向き』の紙芝居文章を、急遽『子供向き』中心の文章に書き直す。しかも幼稚過ぎずに。そんな作業にたいへん時間を使ってるん‥でっせ。わては。
子供でもわかる言葉、が、大人にも幼稚過ぎない、これが誰にでも楽しめる紙芝居のコツなんです。‥そんなん出来ん!わい。
いっそ、子供には難しく理解出来ず、大人にはアホらしくてつまらない『一大歴史的宗教SFコメディ悲劇タッチのエンターティメント社会風刺紙芝居を作ろかなぁ。