住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居『七人の福の神』(その8 最終回)

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「さぁて、そろそろこの村でのわしらの仕事は終わりのようじゃのう。‥結局、幸福というのは手にすると、わしらの仕事は無くなるものじゃからなぁ‥。これでええのじゃ。」と布袋和尚はつぶやいた。
「さぁ、次はどこへ行って、何をしようかのう?」と布袋様が言うと、
毘沙門天が、「そうじゃ、弁財天の夫の龍神様が、大きな宝船を作ったらしいぞ!‥それに皆で乗って、旅するのはどうかのう。」と言った。
「それが良い!それが良い!まだまだこの世界には貧しい国や難儀な事が多い国が多いらしいからのう‥。よし、皆で出航じゃ!」
と言う事に決まり、七人の福の神は次なる国へと旅立ったという事です。めでたし、めでたし。おしまい

[あとがき]
*この『七人の福の神』の話は、黒沢明監督の『七人の侍』を観ていて思いついたものです。。
僕はこの映画が大好きなのです。
 この紙芝居を作るにあたってはもう一度見直しました。が、七福神の話にするのはやはり無理があったなと思います。でも好きなんです、リメイクもどきにしたかったんです。この映画のストーリー。悩み苦しむ百姓たちに武士のような正しさと優しさを持つ神さま達が手を貸す。・・志村喬さんは心優しい布袋和尚役のリーダーに、三船敏郎さんは毘沙門天役にしたくてたまりませんでした。
‥ところで以前から、七福神の話は紙芝居にしようと思っていたのですが、ストーリーをどうするかまで思いつきませんでした。
今、このブログを読み直しても、やはり、おかしな七福神紹介話になっている。‥恥ずかしい次第です。このお話、僕の乏しい頭ではこのへんが限界です。(笑)
最後に、宝船に乗った七福神はラストに『中近東ホルムズ海峡に向かいましたとさ』で終わろうとしましたが、生々しいのでやめました。

紙芝居『七人の福の神』(その7)

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こうして、村人達と七人の福の神は無事、村に着いた。
村人たちの大歓迎を受けて、七福神たちは大喜び。
そしてやがて寺の住職が代表し、改めて七福神に頼み込んだ。
「七福神さま、よくぞおいでくださった。聞いておいでじゃろうけど、この村は貧しく悪い事ばかりが多かったんじゃ。
神様たちがおいでくだされば、これで『七難即滅、七福即生』じゃ!‥神様方、よろしくお願いいたします。
我ら村人一同、正直に心正しく、神を敬い念仏を称え、一所懸命に汗水流して働きますので、よろしく頼みますだ。」と七福神に手を合わせて頭を下げた。
それを聞き、七福神を代表して布袋和尚は「わかりました。その心、しかと受け取りましたぞ!さぁ今から、始めましょう!」と言った。
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「よし行動開始!」と七人の福の神は、それぞれに活動を始めた。
まず、布袋和尚は『さぁ笑顔じゃぞ、面白くなくても笑顔じゃ。』
そして布袋さまは、とびきりの笑顔で袋から食べ物やお酒を出して、飲み食いしながら楽しい話をして、又みんなの話を一人一人聞いて安心させた。
毘沙門天は『皆で身体を鍛えて、厄病神を蹴散らした。』
寿老人と福禄寿は『長生きの秘訣を皆に伝授した。』
恵比寿神は『商売繁盛の方法』を教え、大黒天は『小槌を振って貧しい者たちに必要なものを出して与えた。』
又、弁財天は『楽器や歌を教えたりして、音楽で人の心を癒した。』
‥そしてやがて、村は皆が笑顔となり、幸せ溢れる場所になっていった。つづく

紙芝居『七人の福の神』(その6)

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六人の福の神と村人達が、自分たちの村近くまで帰って来た時、キレイな琵琶の音色が池の方から聞こえて来た。
「おおっ、うつくしい音色じゃのう。心が休まるわい。‥誰が琵琶をひいておるのじゃろう。」と村人が言うと、
「うん、あれはおそらく弁財天(べんざいてん)じゃろう。女性の神様じゃ。」と布袋和尚が答えた。
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「布袋さま、あの神様も仲間に入ってもらえませんかのう?音楽も幸せをもたらせてくれますので‥。」
そこで早速、布袋和尚は「よし、最後の一人に是非、弁財天の女神に入ってもらおう!彼女は芸能の神で財運ももたらせてくれるのでのう。」と言って、弁財天に仲間入りを頼み、加わってもらった。
「よし、これで七人!七人の福の神じゃ。」と布袋和尚が言うと、弁財天の女神が、
「‥でも布袋さま、神の人数の数え方は[七人]ではなく、[七柱(はしら)]と呼ぶのではないでしょうか?」と尋ねた。
すると布袋和尚は「七柱などと呼ぶのは、舌を噛みそうなので、ここは「七人」で良いではないか!フォフォフォ」と言って答えた。
「さぁ、それでは村に行こうかのう?!」
村人は「もう、すぐそこでございますだ。」つづく

紙芝居『七人の福の神』(その5)

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村人達は言った。
「福の神ももう四人もお揃いになられた。
本当は七人と言いたい所じゃが、もうそろそろ村に帰ろうかのう‥。皆も待っとるで。」と。
‥とその時、向こうから鯛を担いだ釣り人と、それを喜んで小槌(こずち)を振って踊る農夫がやって来た。どちらも賑やかで賑やかで‥、それを見た布袋和尚は、「これはこれは‥、恵比寿(エビス)様と大黒(だいこく)様。久しぶりじゃのう。」
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「そう言うおなかは‥、いや間違えた。そう言うそなたは、布袋どんではないか!何をしとるんじゃ。」
「実はかくがくシカジカで、今から難儀な事の多い村に行って、福を授けようと思うとるんじゃ。お前達も行かんか?」
「わかった!行かせて頂こう。ではわしから自己紹介をしよう。‥まずわしは、恵比寿神というて、この釣竿でたくさんのお客様を釣り上げ、商売繁盛をもたらす海の神じゃ。そして‥、」
「わしは大黒天という。この手に持つ小槌から、お金や食べ物、福も出すという財運の神じゃ!がはははっ。」
「それは間違いなく福の神じゃ!ありがたい。商売繁盛で笹(ササ)持って来い!その笹で福徳を釣るのじゃな!」と、村人たちは喜んだ。
こうして、六人の福の神が揃った。つづく

紙芝居『七人の福の神』(その4)

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さらに村人達が歩いて行くと、布袋和尚が突然、どなたかを見つけたようで、駆け寄って声を掛けた。
「おおっ、寿老人(じゅろうじん)と福禄寿(ふくろくじゅ)の爺さん達ではないか?!良い所で出会った!
‥又、昼間っからこんな所で二人して酒を呑んどるのか?ご機嫌じゃのう。フォフォフォ。
超長生きの鹿や鶴、亀たちは元気かな?」と、親しげに声を掛けた。
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それに対して村人たちは、
「えっえっ?布袋さま、あれはただの頭の長い動物好きの酔っぱらい爺さん達ではないのですか?」と言った。
布袋さまはそれを聞いて、
「何を罰当たりな事を言うか!フォフォフォ。
彼らは本来、宇宙から来た二人で一人の『南極老人星』の化身達、寿老人・福禄寿様たちじゃぞ!
彼等は長生き出来る福徳を持っておられるのじゃ。」
「なんと!、長生きの福徳を持っておられると!是非、七福神の仲間に入ってくだされ!お願いしますだ。」と村人たちが頼むと、
「どうせ、わしらは暇だから、酒さえあれば仲間に入っても良いぞ。はっはっはっ。」と笑い、二人の神様も仲間に入った。つづく

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