住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:「ジキル博士とハイド氏」(その3)

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ハイド「・・さぁて、何をしようかなぁ~。とりあえず、金持ちを恐喝して、金を奪って豪遊するか~。その後は、暴行、放火も楽しそうだ!・・ジキルの時には出来んかった事を一杯やってやる!」
 と、ハイド氏は街を恐怖に落とし入れました。(バットマンに出てくるジョーカーに似てるなぁ。・・ひょっとして、ジョーカーってハイド氏がモデルか?・・余談、余談。)
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 そしてついに、殺人事件を起こして、警察に追われることになりました。
ハイド「・・いっいかん、やり過ぎたわい。警察が血眼になって追っかけて来よる!・・捕まってはかなわん!」
 と、ハイド氏は自宅へと逃げ帰りました。
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 ドンッドンッ、ドンドン。
警察「ジキルさん、開けて下さい。警察です。殺人犯がお宅に逃げ込むのを見たという通報がありまして・・。開けて下さい!」
 と、この日の夜遅く、警察がジキル博士の家にやって来ました。
 ギッギギギーッと、戸が開き、中から・・
 つづく

紙芝居:「ジキル博士とハイド氏」(その2)

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 ・・ついに、ジキル博士は善と悪の心を分ける薬を完成させたのでした。
 そして、いよいよ試飲の時が来ました。
ジキル「この薬を飲めば、おそらく、隠されていた私の中の[悪]の姿が、はっきりと浮かび上がってくるだろう。
 ・・その時、私はもう一つの作った薬を飲む。
 そうすれば、私の中の悪心はすべて消える!
 そして、完全なる正義の人間に、私はなれるのだ!」
 と言って、一気に薬を飲み干しました。
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ジキル「ぐわぁー!体が焼けそうだ。」
 と、絶叫したジキル博士。
 すると、何という事でしょう!
 ジキル博士の顔が、だんだんと・・・、
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猫ひ○し「ニャー!」・・ではなく、(今回笑うトコはここしかないので、今の内にしっかりと笑っといてちょう。)
ハイド氏「グワォー!・・、フッフッフッ・・これこそが私の、いや俺様の本当の姿だ!・・正しい人間に成るだって⁉・・まったくバカバカしい。
 世の中、面白、可笑しく生きれば良いのだ!弱いやつなど、皆くたばっちまえ!・・私はもはや、偽善者ジキルではない。そうだ、名前も変えよう。悪の帝王ハイドさまだ!ガハハハッ。・・悪を無くす薬など飲んでたまるか!」
 と言って、外へ飛び出して行きました。 つづく

紙芝居:「ジキル博士とハイド氏」(その1)

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 人は誰でも、心の中に、善(良心)と悪(欲望=エゴ)の心を持っているものです。
 そして、その二つの心をバランスよく保つ人間が、人生を(どうにか普通に?)生き抜けます。
 ・・それでは、善と悪、一方の心だけを排除して生きようとしたら、いったいどうなるでしょうか?
 このお話は、それを実行しようとした一人の博士の悲劇の物語です。
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 時は19世紀。イギリスロンドンの街。ここに一人の若き優秀な医学博士がおりました。
 彼の名は、ジキル博士。
 お金持ちで、慈善家で、研究熱心で、・・とにかく三拍子そろった人格者なのでした。
 ・・が、しかし、彼には一つの悩みがありました。
 それは・・、
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 博士の心の問題でした。
 ジキル博士は、たいへん真面目な性格でした。
 それで、自分の心の中の邪心(悪い心=いろんな欲望)が許せなかったのです。
ジキル「私は完ぺきな正義の人間でありたい。しかし、私には傲慢さや欲望がある。
 それらを消し去ることが出来れば、私は完全なる正義の人間になれる!
 そうだっ!私の心を正義と悪に、はっきりと分離できる・・そんな薬を作ろう!」とジキル博士は、長い研究を重ね・・・。 つづく

自分の中の[善]と[悪]と[普通]

 この一か月間、ずっと『ジキル博士とハイド氏』という(人間の心の闇をテーマにした)紙芝居の制作を続けているのだが・・。
 ・・それでその間、絵を描きながら、又、セリフや文章を考えながら生活していると、僕自身が紙芝居の世界に入り込み過ぎ、今の僕ははたして「ジキル(善)なのか?ハイド(悪)なのか?」とばかり考え込んでしまって・・。
 もともと、僕は「内気な目立ちたがり屋」のような二重人格的性格なので(笑い)、このお話には入りやすい。
 だから、僕自身を投影しながら作っているのだが(ここも笑い)、それでもやはり人間の本質について、つい考え込み過ぎてしまう。
 すでにこの紙芝居は、もう95パーセントは完成しているので、そろそろ、このお話の世界から抜け出せると思っているのだが、・・今のところ僕は、このお話は[善]と[悪]をテーマにしたものではなく、[普通]と[悪=欲]を主題にしたものではなかったか?とも思っている。(原作者のスティーブンソン氏が聞かれれば苦笑されるだろうが。)
 [善]という言葉をそのまま使えば、それは[偽善]になるような・。だからそれは[普通]なのだ。
 つまり、ジキル博士は[善]ではなく、[普通]だったのではないか?
 [普通]と[欲]の対立・・とした方が、今の僕にはしっくりいく。

 ・・でもでも待てよ、[悪=欲]の行動そのものにも、善(=普通の言い訳)的要素が含まれているような気もするので、これもやはり[欲]と[普通]の対立ではなく、ただの[普通]の心の動きの話のような。・・ああ、訳がわからん様になって来た。

 そう考えれば、このお話は、極、普通の人の話となる。
 
 紙芝居『ごく普通人 ジキルとハイド』という題名に変えようかなぁ。・・いや『みんなのジキルとハイド』の方が楽しいか。待てよ、「あなたもジキル、私もハイド」がいいかなぁ~。(笑)

大阪市:デイサービスすみれ苑への出前

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 昨年のNHKテレビ『ええとこ』放映の影響で、今年はすでに12月まで、出前予定が詰まっているのだが、今日もその番組終了後にご連絡を頂いた施設の一つへの出前。
 場所は大阪市西成区。
 毎月行かせて頂いている特養『白寿苑』の近くだ。(こちらがロケ現場となったところだ。)
 この時のテレビでの放送は、僕の寺の住所(南河内郡河南町)をはっきりと明記しなかった為、こちらの施設代表さん等は、西成のお寺に手あたり次第電話を掛けまくり、僕を探されたらしい。
 しかし、見つからなかった為、最後はNHKに電話を掛けて、ついに見つけ、コンタクトを取られたということだ。(・・そこまでして頂いて、恐縮でした。)
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 で、今日のお出会いとなった。
 持ち時間は一時間ということで、今回は『極楽浄土』にテーマを絞り、紙芝居とお話をさせて頂いて来た。
 「今日は皆さん、静かに聞いておられましたわー。」と後で、職員さんから感想を聞き、その流れで、来年の出前予定までお聞きする。(ありがとうございます)
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 最後は皆さんと一緒に記念撮影。
 まだまだ寒い日が続きますので、皆さん、御身体ご自愛を! 
 又、来年お会いしましょう。合掌

奈良教区:添下組門徒総代会連研修了者の皆さんの団参

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 しばらく、春が来たような陽気だったのだが、昨日から、一遍に冬型気候に戻った。
 そんなある日、(・・あかん、どうしても紙芝居のような文章になってしまう。[笑]) 奈良教区「添下組門徒総代会連研修了者」の皆さんが、団体参拝で、観念寺に寄って下さった。
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 目的は、一泊二日で鳥取県の『妙好人源左同行』を訪ねる旅行なのだそうだ。(鳥取は、寒いやろなぁ・・皆さんお風邪をひかれませんように!)
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 まぁ、それで、うちに寄って頂いた目的は、源左さんの紙芝居を観て頂いて、予習をして頂くというか、気分を盛り上げるというか、そんな感じではなかったか。(さてさて、その感想はいかがであったか?・・又、添乗員のNさんに聞いてみよう。)
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 又、余談であるが、本当は『源左さん』の紙芝居を観て頂いて、その印象をもったまま、うちでの参拝は終わる予定にしていたのだが、外を見たら、みぞれ交じりの雨が降り出していたので、もう一本『三尺三寸のお箸』の紙芝居をサービスさせて頂き時間をつぶした。(写真は、組長さんとのお箸を使ったツーショット。怪しい写真ではありません。[笑])
 そうしているうちに、雨も止んだようで、バスの停車場まで皆さん、雨に濡れずに行かれたようだ。(良かった、良かった)
 それでは、(おそらく)雪の鳥取同行の旅を満喫してくださいませ。道中、お気をつけて。合掌

紙芝居:「ダム湖に消えた村」(その5 最終回)

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(お爺さん)「そしていよいよ、ダムの建設工事は始まった。昭和四十八年のことや。
 このダムは、滝畑の一番深い渓谷の[ガランド]という両側から山が迫る、一番狭い所を堰き止めて造り始めたんや。」
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(お爺さん)「そして、昭和五十六年。
 滝畑ダムは、九年間を掛けてついに完成した。
 そして、水は徐々に溜まっていったんや。
 あのなぁ、このダムは大阪府で一番大きな多目的ダムなんや。
 さっきも言うたけど、このダムの水は、河内長野市・富田林市の大事な水道水になってる。又、石川下流の羽曳野市に至る灌漑用水にもなってるらしいんや。
 もちろん、洪水防止の為の水を堰き止める大事な役目もある。
 ・・これで、わしの話は終わりや。」
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(お爺さん)「このダムが完成したおかげで、たくさんの市民が恩恵を受けてる。
 ・・しかしな、最近みんなが忘れてるような気がしてなぁ。
 このダムを造るために、多くの滝畑の住民が故郷を無くし、涙したことを・・。
 今でも、湖が干上がる時、ここから、家が在った後の井戸や橋などが見えるねんで。
 それを見たら、なんか切なくなるんや。
 そやから、時々ここで昔を思い出して、手を合わせるんや。滝畑の沈んだ村よ、有難うってな。」

(母親)「切ないけど、良い話やねぇ。」
(父親)「いや、ごっつい大事な話や、これは!・・忘れたらあかん。」
(子供たち)「お爺ちゃん、僕らも手を合わさせて!・・『僕らの為に沈んだ滝畑の村、有難う』って。」

(お爺ちゃん)「おおきに、おおきに。きっと湖の底の村にその気持ち、届いてるで。」
 おしまい
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(現在の滝畑ダム湖)
 ※製作にあたって、新滝畑台の皆さん、滝畑村のTさん、河内長野観光ガイドボランティアのみなさん、ご協力ありがとうございました。

紙芝居:「ダム湖に消えた村」(その4)

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(お爺さん)「この村は、全部で七つの集落で成り立ってんねんけど、その内の三つの集落と、その周りの畑や山林が水に沈んでしまうっちゅう事になってな、市長との話し合いが始まったんや。
 ・・けど、そら建設反対運動が起こって大変やったんや。
 そら考えてみい、自分の住んでる故郷が水の底に沈むんや!誰だって反対するわなぁ。」

(家族みんな)「そら、そうや!」

(お爺さん)「・・しかし、このダム建設の話し合いは、およそ十年の歳月を経て、正式に決まったんや。・・それは昭和四十七年十一月の事やった。」

(父親)「それで、そこに住んでおった人等はどうなったんですか?」

 (・・ここで余談ながら、住民を説得する行政側もたいへんだったそうだ。命を張ってこの説得にあたったらしい。そのため、最後は血のおしっこまで流して神経をすり減らし説得されたそうだ。(行政側の談))
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(お爺さん)「・・そら、引っ越すわなぁ。このダム建設前には、住宅が全部で百六十件あったんや。
 それがダムが出来ることによって、水の底に沈む家が七十九件。・・で、その内、十九件は高台に引っ越して、後の六十は、滝畑の村を離れて、河内長野市の小山田(おやまだ)の新天地『新滝畑台』に四十件移って行かれた。
 そして、他は、いろんな縁を頼って、引っ越して行かれたんや。」

 (これも余談であるが、このダム建設の目的は、一つが飲料水確保の為であった為、すべての家は破壊して(つまり、さら地にして)引っ越すことが条件の一つとなっていたそうだ。そのため、業者に取り壊してもらうのは、忍び難いと考えられた住民たちは、自らが大工道具などで取り壊したとも聞く。(体験された住民側の談))
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(お爺さん)「・・そして、すべての家の引越しは終わった。
 住んでた家を解体して、引越し先でそのままの形を復元しはった方もあったんやで。
 もちろん、お墓も全部引越しや。・・ご先祖さんも引っ越してもらわんとあかんもんなぁ。」

(母親)「へぇー、お墓もみんな引っ越したんやねぇ。」
 
 (又、これも余談であるが、現在、新滝畑台にお住まいの方で、このお墓の引っ越しを経験された方にお聞きすると、当時は土葬であった為、引っ越し作業に時間が掛かりたいへんだったそうである。)
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(今も残る、新滝畑台自治会館前の引越しのご苦労を物語る記念碑)
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 つづく

紙芝居:「ダム湖に消えた村」(その3)

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(お爺さん)「・・そやけど、平和になって、どんどん景気が良くなってくると、この河内長野市の山々を崩して、新しい町作りが仰山始まったんや。・・それで市は焦り出した。」

(子供たち)「何でなん?」

(お爺さん)「そら考えてみぃ。・・まず仰山の人間が住むことになるんや。飲み水や生活の為の水道水が仰山必要になるやろ。それに・・、」
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(お爺さん)「大きい台風が来て、山崩れや洪水が来てみぃ、仰山の犠牲者が出てしまうやろ。それを防ぐには、まさかの時に大洪水を止め、そして飲料水を確保するための・・、」
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(お爺さん)「大きな湖と『ダム』が必要やっちゅう事になったんや。でも問題は、それをどこに造るかっちゅうことになってな・・。」

(父親)「それで、この滝畑村を。」

(お爺さん)「そや。・・この滝畑村に水を溜めてな、湖にしてしまおうという話が出たんや。
 ここは、水を溜めて置くには、ちょうど良い[すり鉢状]の地形やったんやな。」
つづく

紙芝居:「ダム湖に消えた村」(その2)

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(お爺さん)「この村はな、・・・昔々の話や。源氏と平家というお侍さんたちが戦をしてな、平家軍が負けて、この滝畑の村に逃げて来たんや。・・そして、ここに隠れて住み着いたんやな。それで『源氏に見つかったらあかん⁉』ということで、その風習がずっと続いてな、今でもあまり、目立つことは好まんのや。
 それで、ちょっと前まで、五月の鯉のぼりも、目立つから上げたらあかんかったんやで。」

(子供たち)「へぇー。そんなん嫌やわ。えらい昔のことやのに!」

(お爺さん)「そやなぁ、でもそれだけ、目立つまい目立つまいと、ずっと思ってたというこっちゃ。」
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(お爺さん)「・・それから時は流れて、昭和っちゅう時代になってな、戦争も終わり、この滝畑も、子供が一杯おったという時期があったんや。・・そら賑やかで賑やかで、小学校の運動会なんか楽しかったなぁ。」
 あのなぁ、『学校橋』という吊り橋を渡って、毎日学校に通ててんでぇ。」

(子供たち)「へぇー、ええなぁ。毎日冒険みたい!」
 つづく

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