人は誰でも、心の中に、善(良心)と悪(欲望=エゴ)の心を持っているものです。
そして、その二つの心をバランスよく保つ人間が、人生を(どうにか普通に?)生き抜けます。
・・それでは、善と悪、一方の心だけを排除して生きようとしたら、いったいどうなるでしょうか?
このお話は、それを実行しようとした一人の博士の悲劇の物語です。
時は19世紀。イギリスロンドンの街。ここに一人の若き優秀な医学博士がおりました。
彼の名は、ジキル博士。
お金持ちで、慈善家で、研究熱心で、・・とにかく三拍子そろった人格者なのでした。
・・が、しかし、彼には一つの悩みがありました。
それは・・、
博士の心の問題でした。
ジキル博士は、たいへん真面目な性格でした。
それで、自分の心の中の邪心(悪い心=いろんな欲望)が許せなかったのです。
ジキル「私は完ぺきな正義の人間でありたい。しかし、私には傲慢さや欲望がある。
それらを消し去ることが出来れば、私は完全なる正義の人間になれる!
そうだっ!私の心を正義と悪に、はっきりと分離できる・・そんな薬を作ろう!」とジキル博士は、長い研究を重ね・・・。 つづく
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