住職のつぼやき[管理用]

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宗教の枠を超えた偉人『マザー・テレサの生涯』

マザー・テレサは、平成9年9月15日、心臓発作の為インドで87才で亡くなられた。
僕は宗教の枠を超え働かれたこの方が大好きだったので、ショックだった。
・・それで、この方の『紙芝居』を是非作って、老人ホームの皆さんに見ていただこうと思い、同じ平成9年の12月に完成させ、皆さんに見ていただいた。
 紙芝居を演じて驚いたことが1つあった。それは紙芝居の後、入所者のお一人方が「私、直接マザー・テレサと会うたことあるんやでぇ。小っちゃい可愛らしい人やった・・、西成区にも来たんやでぇ。」と言われたことだ。
《そうなのだ!この方は何度も日本に来られているんだ。》と改めて思った。それにしても、この入所者のおばあちゃん、前はヘレン・ケラーと会うたことがあると言うとった。歴史の生き字引みたいな人がこの施設には居る。《へたなこと言えんで・・ほんま》
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 さて、(あらすじ) 《紙芝居メニュー・西洋もの2》
 旧ユーゴスラビアに生まれたアルバニア人の三人兄弟の末っ子、アグネス・ゴンジャ(のちのマザー・テレサ)は幼年期は幸せに過ごします。しかし9才の時、建築家であった父が亡くなり(一説には殺されたとも言われています)、宗教家(修道女)の道を選ぶことになります。やがて縁あってインドに渡り、そこで悲惨な社会状況・貧富の差を目の当たりにします。
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そこからがテレサさんの凄いところで、持ち前のアイデアと行動力で『死を待つ人の家』・『孤児の家』・ハンセン病の方の施設『理想村』などを作られ活躍されます。
そして69歳の時、その偉大な愛の功績に対し『ノーベル平和賞』を受賞されます。そして『世界宗教者会議』に出席の為、昭和56年初めて日本に来られ、東京は「山谷」、大阪は「あいりん地区」を回り、広島の原爆記念館を訪ねられ、平和の祈りをささげられました。
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それでは最後に、紙芝居でも書いた日本での講演のお話で終わることにいたしましょう・・・。
「・・日本というこの豊かな国で貧しさを見ました。道端で倒れている人をなぜ誰も手を貸そうとしないのですか。この人も誰かの夫・・誰かの兄弟であるかもしれないのに・・、本当の貧しさとは社会から必要とされないことなのです・・」。

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