住職のつぼやき[管理用]

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その相づちがワタシを救う

 今日は『相づち力(りょく)』のお話をしたいと思います。
・・これは老人ホームでの体験談です。
老人ホームなどへの出前先で、紙芝居を使った『法話会』を行う前はたいてい緊張モードに入っています。「今日はうまく話が通じるだろうか・・」などと考えている訳なのです。
・・で、毎回の『出前法話会』は、まず雰囲気作りから始めます。その場が柔らかい空気になると、自然とうまく本題の「紙芝居」に移っていけるからです。
 さぁ、法話会が始まります。空気が張り詰めます。みんな緊張です。
 そんな時、この雰囲気を一瞬にして和やかにしてくれるのが、聴いて下さっている方々の『相づち』力(りょく)です。
 たとえば、こんなことがありました。・・・「実はお釈迦様ってインド人だったのですよ。」と僕が言うと、間髪おかず、「なんとっ、そうやったんか!驚き桃の木山椒の木!」などと、インド人もびっくり!(かなり古いギャグ・・)のようなお顔とお声で、相づちを打って場を和ませ、笑いを振りまいて下さいます。 場の空気は一瞬にして、僕もみんなもリラックスモードに変わり、話がしやすく、又聴き易くなります。
そんな時、僕は《お客様は神様です!》。もとい、《聴衆様は仏様です!》と本当に思ってしまいます。
このような方々が居て下さるからこそ、僕はうまくノセラレテ、会がスムーズに進行するのだと思います。ありがたい話です。
 そう、これを読まれたそこのあなた!あなたの所へ出前に行かせてもらった時は、あなたのその「相づち」と「うなづき」が、おびえる子羊のようなおっさんのこの僕を救うのです。
・・「相づちは、忘れず実行、良い聴衆!」を合い言葉に、出前に呼んで下さる皆さん、末長いお付き合いをよろしくお願い申し上げます。
・・・何を言ってるのか、自分でもよくわからんようになってきましたので、このへんでやめます。
『紙芝居屋亭』からの「小さな相づち運動」のお願いでした。
・・おそまつっ!

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