住職のつぼやき[管理用]

記事一覧

※画像をクリックすると拡大されます。

お盆が終わりました・・

 おそらく一年で一番忙しい期間、お盆ウィークが終わりました。
 早朝のお墓参りから始まって、全檀家さん宅参りに終わる恒例の行事、お盆参り。
 今年も暑かった。・・年々、体力の低下が身に沁みます。
 が、今年は、娘夫婦が手伝ってくれたので、すんごく助かりました。
 よっしゃあ、これで今年も、無事に乗り切ったぞ!
 紙芝居描こ。

紙芝居:「常識」(その4:最終回)

ファイル 1732-1.jpg
 血の痕を追っていくと、大きな洞窟がありました。
 その前で、大きなタヌキの化け物が、矢を受けて死んでおりました。
ファイル 1732-2.jpg
 大変まじめで、修行熱心な和尚さんは、化け物に簡単に騙されてしまいました。
 ・・がしかし、『常識』を身に付けていた学問の無い猟師は、決して騙されませんでした。
 
 『常識』とは、普通の一般の人が、普通に持っている知識や思慮分別のことです。
 常識を持った猟師が、一途な修行僧の命を救った、(ある意味)皮肉なお話でした。 おしまい

紙芝居:「常識」(その3)

ファイル 1731-1.jpg
猟師の放った矢は、仏様の胸に命中しました。
 その時です。
 バリバリバリバリッと、地が裂けたような音がして、一瞬にして、仏も霧も消えて無くなりました。
 「なっなっ、何ということをしてくれたんじゃ!この罰当たりな奴め!」と、和尚さんはカンカンです。
ファイル 1731-2.jpg
 すると猟師は、「まあ、落ち着いてください。あれはおそらく仏様ではありませんよ。」と答えました。
 和尚さんは「なぜじゃ⁉」と問うと、
 猟師は「常識で考えてみてください。
 和尚様は毎日、厳しい修行をされている。
・・それで、仏様がお姿を現されるのは解ります。
がしかし、お経もまだ読めない小僧さんや、信心も超薄いこの私までもが、なぜ、クッキリハッキリ仏様が見えるのでしょうか⁉
・・あれは間違いなく魔物です。臭いで解りました。
 きっと、機会があれば、和尚さん達を食い殺そうと、そのチャンスをうかがっていたんですよ。」と言いました。
ファイル 1731-3.jpg
 そして、次の日、弓矢を放った所をよく調べてみると、点々と、獣の血の跡がついていました。
 そして、その後を追っていくと・・、 つづく

紙芝居:「常識」(その2)

ファイル 1730-1.jpg
 その夜、和尚さんと小僧さんと猟師は、お寺の山門の下に座り、じっと手を合わせておりました。
 すると、
 目の前の林が、ざわざわと風もないのに動いたかと思うと、小さな光が二つ、キラリと輝きました。
 そして、白い霧が立ち込めたと思うと、その中に突然・・、
ファイル 1730-2.jpg
 白い大きなゾウに乗った、普賢菩薩が現われたのでした。
 「あっ、仏様だ!‥あぁ有り難や・・。」と、和尚さんと小僧さんは、一心に手を合わせました。
 その時です。
 後ろで控えていた猟師が、突然立ち上がり、一歩前に出たかと思うと、
ファイル 1730-3.jpg
 大きく弓を引いて、仏めがけて、矢を放ったのでした。
 つづく

紙芝居:「常識」(その1)

ファイル 1729-1.jpg
 小泉八雲原作 『常識』より
 昔々、
 京都の愛宕山(あたごやま)のお寺に、大変まじめで、修行熱心なお坊さんが住んでいました。
 ある日、このお坊さんのお寺に、一人の知り合いの猟師が、野菜やお米を持って訪ねて来ました。
ファイル 1729-2.jpg
 和尚さんは、猟師に向って言いました。
「おうおぅ、いつもながら、すまんこっちゃのう。
・・おお、お前さんに話したい事があるのじゃ。
 この前、お前さんが来てから、この寺で不思議なことが起るんじゃよ。
 知っての通り、わしはこの寺で、熱心に修行に励んで居る。・・その功徳か?どうかは解らぬが、最近、毎晩、ゾウに乗った普賢菩薩(ふげんぼさつ)様が、お姿を御見せになるんじゃ。
 わしの弟子の小僧も、毎晩見ておる。
 お前も今日は泊まって、一度拝ませてもらってはいかがかな?」と。
 猟師は、「それは有り難い!是非拝ませて下され。」と言いました。
ファイル 1729-3.jpg
 がしかし、『果たして、信仰心の薄いこのわしにも、仏様のお姿が見えるのじゃろうか?』と思い、
 お寺の小僧さんに、尋ねてみることにしました。
 すると小僧さんは、「はいっ!このお経も読めぬ、修行も出来ておらぬこの私にも、有難いお姿が毎晩見えます!」と答えました。
 それを聞いて、猟師は『ほぉ~ぉ』と言いながら、少し疑いの気持ちが沸きました。
 その晩・・。つづく
 

真夏のクリスマスベル

ファイル 1728-1.jpg
 本日、観念寺にて、仏婦会主催の『編み物教室』を開いた。
 今回は、御門徒先生のご指導による、可愛い『クリスマスベル(写真)』の編み物制作であった。
 ・・なぜ、この暑い時期にクリスマス・ベル制作かというと、ただ、冬季の皆さんの日程が取れなかったから・・それだけの理由だ。
ファイル 1728-2.jpg
 それでも皆さん、汗をかきながら、季節はずれの編み物を一生懸命に作っておられました。
 この編み物クリスマスベルは、食器洗いのエコたわしに、なるそうです。
 ご苦労様です。
 今年は早めに、ツクリスマス・・た。

富田林:教蓮寺さまの[盂蘭盆法要]

 おととい、富田林:教蓮寺さまの[盂蘭盆法要]にお招き頂き、『紙芝居法話』をさせて頂いた。
ファイル 1727-1.jpg
 こちらの境内には、由緒ある『お地蔵様』があり(写真)、お地蔵様にちなんだ紙芝居の作品を演じた。
 又、『お盆の由来』の話も、御住職様がご希望されたので、それも混ぜ込みお話した。
 で、阿弥陀仏信仰色の少ない、紙芝居法話になってしまったのではと、少々反省している。
 が、超暑い中、皆さん熱心に、最後まで聴聞して下さり、僕自身も『頑張らねば!』と熱が入った。
ファイル 1727-2.jpg
 又、弦楽四重奏のミニコンサートも行われたのだが、これも暑さを忘れる、素晴らしいものであった。合掌

大石順教尼を追う

ファイル 1726-1.jpg
(京都・山科[勧修寺])
 先週、現在制作中の[大石順教尼]の紙芝居取材の為、京都山科[勧修寺]内の『可笑庵』と、順教尼の墓のある高野山に行って来た。
ファイル 1726-2.jpg
(勧修寺内/可笑庵)
 こちらは、順教尼さんが晩年を過ごされた庵で、順教尼さんのお孫さん『大石晶教』様にお会いし、取材をさせて頂いた。
貴重なお話を、たくさん有難うございました。・・紙芝居の中で生かさせて頂きます。
ファイル 1726-3.jpg
(高野山)
 次の日に、順教尼の墓のある和歌山県[高野山]に行き、お墓参りをさせて頂いた。
 結構、ややこしい場所にあったような・・。
 でも、きっちりお参りさせて頂き、順教尼さんの御心とお話させて頂きました。
ファイル 1726-4.jpg
(奥の院参道)
 これで、生の大石順教尼さんの息吹きを確かに感じたぞ。
 これで、紙芝居は近々完成する!・・予定⁉
ファイル 1726-5.jpg
(大石順教尼の墓)
 

日野原重明さんを偲ぶ・・

 聖路加病院名誉医院長『日野原重明』さまが、行年105歳で亡くなられた。
 以前、個人的にお会いしご無理をお頼みしたこともあり、ショックだった。

 それは今から15年ほど前、僕が(今は辞めたが)『日本ホスピス在宅ケア学会』の会員だったころ、大阪でその大会があり、仏教紙芝居を発表させて頂いた時、日野原さんがわざわざ見に来てくださったのである。
 その時はすごく御元気で、発表が終わったら、僕の所まで、わざわざ感想を述べに来て下さり、その後、裏階段からバットマンのように去って行かれた。
 その後、お付き合いは続き、のち出版した『平成版・看病用心鈔』の推薦文まで書いてくださった。
 ・・有り難いことだった。
 日野原先生は、僕に「これからは、私は子供たちに命の話をせねばならないと思ってます。・・紙芝居を使っての法話、頑張ってくださいね。」とお電話でおっしゃられた。その時の感激を思い出す。
 日野原先生、本当に有難うございました。合掌

・・しょんぽりしていたら、突然の電話⁉
 「あの、出前お願いします!餃子と・・」と女性の声。
 「あの、うちは『お寺の出前』です。」
 「すみませんっ、間違えました!」ガチャ。
 もの凄い、間違えやわ⁉ (苦笑)

 

見方を変えれば‥

 「・・住職さん、最近、一人で[寺カフェ]に来られている、あのご年配の男の方はどこの方ですか?」と、今日、あるご門徒の奥さんに聞かれた。
 「あの方は、新興住宅地に引っ越して来られた方です。・・奥さんを亡くされて四年。・・毎月お参りの時に、仏壇の前で泣いておられるので、『コーヒーでも飲みに来て下さい』とお誘いしたら、お孫さんに車で送ってもらい来られるようになったのです。」と、僕は答えた。
 「あぁっ、そうなんですか⁉・・・でも、幸せな方ですね。」と、そのご門徒さんの奥さんがおっしゃられた。 
 僕は『えぇ⁉』と、いう顔をすると、それを見て、
 「ああっ・・はい、亡くなった奥さんが。そんなに泣いてまで、いつまでも想われて、お幸せやなぁと・・。」と付け加えられた。
 
 生きている夫から考えると、(一人ぼっちになって)不幸なことかもしれないが、
見方を変えて・・、仏様となられた奥様から考えると、いつまでも泣いてくれる夫で居てくれて、有難く幸せなことなのかもしれない。
 見方を変えて考えることは、案外、生きている人間にとって、大事なことなのかもしれないなぁ・・。
 今度、このご主人にお伝えしてみよ。

上に戻る