住職のつぼやき[管理用]

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豊中仏教会会員さま、来院

一昨日、豊中仏教会の役員さま二名がお越しになられた。
来年の二月に(コロナ禍の為、インターネット中継で行われる)「涅槃会の集い」の為の、私の作った[お釈迦様紙芝居]を写真撮影する為だ。
 写真を使われるのは、主に四門出遊の場面や涅槃の場面である。
「いつもなら、ホテルの会場を使って大々的に行うにですが、今はしょうがないですわ。・・インターネット配信の紙芝居法話が上手くいくか、緊張します。」と言って帰られたが、パソコンのプロの方々が多いようなのできっと上手くいくでしょう。
 来年の二月を楽しみにしています。合掌

今日の出来事

 何気ない今日の出来事を書かせていただく。
 主に・・檀家さん宅での出来事を短く。
 一件目、犬騒動の巻。
 仏壇前で読経中、何故か二匹の仔犬が僕にじゃれてくる。
 法衣は犬の毛だらけになるが、あんまり離れないので最後は膝の上にせて、片手に経本、片手に犬をなぜなぜしながら読経する。お家の奥さんは最初は注意してたが、そのうち笑ってしまい、そのまま・・。
 次回は何か対策をこうじなければと思いながら、玄関先で毛を払う。
 二件目、ご近所への不満話。
 いつもは、よくお話しをされるのだが、今日は静か。
 読経中も話しかけられない。・・読経中に話し掛けてくる方がおかしいと思うのだが、それはもう慣れた。これはいつもと違う。
 案の定、帰りに外に出るとついて来られ、ご近所さんへの不満話。身振り手張りを交えてなので迫力がある。・・溜まってたんや。自分の家族に聞こえないように、その近所の家には聞こえるように?外でお話されるのだが、僕は寒い。
 まあ、いつまで聞いてもキリがない内容なので、又来月とお別れした。
 まだまだ、三件、四件と話せば色々あるが、今日はこのへんで・・。

紙芝居:『白骨の御文章~蓮如上人からのお手紙2』(その4 最終回)

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『・・遺体はそのままにしておけないので、野辺に共に行き火葬する。
 すると、夕方から夜にかけて煙となって、後には白い骨だけが残る・・。
 あぁっ、なんと哀れな事じゃろう。
 ・・さてさて、死ぬことを考えると、人間のはかなきことは年寄りが先か、若者が後かは決まっておらぬ。
 だから皆さま方、いつかやって来る[死]というものを、常に忘れないようにして下され。
 そして、今を大切にして下されや。
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 もっとも大切なことは、極楽浄土へと導いて下さる[阿弥陀様]を頼りにして、お頼み申し上げることじゃ。
 それは、お念仏することなのじゃ。
 お念仏して下されよ。・・南無阿弥陀仏、なむあみだぶつ。
 ・・もったいない事、もったいない事。合掌』
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 こうして青木民部の縁者たちは、涙してこの『御文(おてがみ)』を味わいました。
「・・なんとっ、わが身に迫る無常な思いが心にしみる。
 蓮如さま、ありがとうございました。ナムアミダブツ、南無阿弥陀仏・・」と。
 その後、このお手紙は『白骨の御文章(御文)』という名で、ご門徒たちに広く伝わり、時代を越えて多くの人に拝読されることになったという事です。 おしまい

(ほんの少しあとがきを・・)
 以前、私の友達の僧侶から「蓮如上人の『白骨の御文章』は、蓮如さまのオリジナルではないよ。あれは、縁者にあたる[存覚(ぞんかく)]様と後鳥羽上皇の文章を基に、蓮如さまが作られたものだよ。」と聞いたことがある。
 僕は「へっ~、そうなの⁉」と聞いていろいろと調べてみたら、その通りであった。・・知らんけど、(笑)・・本当の史実はどうなのかは?
 ・・しかし、この文章の持つ響きや深さ悲しさは、蓮如上人が持つ人間的魅力(発せられるインパクト)にぴったりではないかと、この紙芝居ではあえて『蓮如上人からのお手紙』という題名にさせて頂いた。余計なことだけど少し足させていただく。

紙芝居:『白骨の御文章〜蓮如上人からのお手紙2』(その3)

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こうして蓮如上人は筆を取られました。(以下、現代語訳)
『さてさて・・、人の人生の移り変りをじっくり考えてみると、生まれてから死ぬまでの間は、幻のようにあっという間なのだ。
 なぜなら、この世に1万歳も生きた人などいないからじゃ。
 一生なんて、あっという間に過ぎてゆくのじゃよ。
 100歳になって、元気で過ごして居られる人なんて、本当にまれじゃ・・。
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死ぬのは自分が先なのか?
 他人が先なのか?
・・それも今日なのか?明日なのか?
 それもわからない。
 人の命は、草の葉先の露や根元にかかっている滴のように、遅い速いの違いはあれ、いずれは落ちて無くなってしまう。
 朝には元気な顔であっても、夕方には白い骨となってしまうような、そんな身なのじゃ。
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無常の風が吹けば、二つの目はたちまちに閉じる。
 そして息は絶える。
 その元気だった顔も美しさも失い、親戚や家族が集まって嘆き悲しんでも、どうすることもできぬのじゃ・・。』
つづく

紙芝居:『白骨の御文章~蓮如上人からのお手紙2』(その2)

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そして、娘はその日の夜、あっけなく亡くなってしまいました。
 民部(みんぶ)の夫婦は、それは驚き悲しみました。
 がしかし、氷のように冷たくなった亡骸はどうする事も出来ません。
 隣近所や友人達が手伝い、その次の日、娘の遺体は野辺送り(火葬)となりました。
 そして後に残ったのは、白い骨だけとなったのでした。
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「これが、待ちに待った娘の嫁入り姿なのか?!・・おぉっ、おぉっ・・」
と、民部は変わり果てた娘の骨を手に乗せて、泣き崩れました。
 ・・そして、その夜、民部も同じように息絶えてしまったのでした。
 又、妻も後を追うかのように、数日後、亡くなりました。(これは明らかに伝染病やね・・)
 こうして、数日の間に一家全員が亡くなってしまったのでした・・。
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 そしてその後、親類縁者が集まって相談して、残された民部の家財道具一式は、家族が信仰していた蓮如上人のお寺に寄進されることになったのでした。
 その時の事。縁者の一人が、蓮如上人に願い出ました。
「蓮如さま、民部一家の事は大変つらい出来事でした。
 どうか、私たちに人の世の無常のことわりを表し・・、又苦しみを和らげる・・、そんな御文(ふみ)を書いてはいただけないでしょうか?
 お願いいたします!」と。
「よし、わかった。すぐに筆を取ろう!」と蓮如上人は答えられました。つづく

紙芝居:『白骨の御文章~蓮如上人からのお手紙2』(その1)

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『朝(あした)には紅顔ありて 夕(ゆう)べには白骨(はっこつ)となれる身なり・・』
 この文は、浄土真宗の葬儀などの場で、読まれる『御文章(ごぶんしょう)』の中の[白骨の章]という有名な一節です。
 作られたのは浄土真宗八代[蓮如(れんにょ)上人]というお坊さんです。
 ご門徒(信者)に向けて、人の世の無常のみ教えを、手紙の形で書いておられます。
 さて、この紙芝居は蓮如上人がこのお手紙を書かれたエピソードを物語にしたものです。
 それでは始まり、はじまり~
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 昔々の室町時代。
 京の山科(やましな)という所に、[青木民部(あおき・みんぶ)]というお侍が住んでいました。
 民部には妻と娘が居り、貧しいながらも、つつましく幸せに暮らしておりました。
 そして、この家族は自宅近くにあった蓮如上人のお寺によくお参りをしておりました。
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 ある時、民部の娘に身分の高いお武家からの、たいへん良い縁談の話が持ち上がりました。
 この話はすぐにまとまり、民部はそれは喜び、先祖伝来の鎧などを売りお金に換えて、嫁入り道具をそろえました。
 ・・そして、結婚式の当日の朝を迎えました。
 「お父様、お母様、今までお育て頂きありがとうございました。」とあいさつを終えたその時・・、
 娘はフラッとその場で倒れてしまったのです。つづく
 

文化財管理会社アスウェルさま、来院

昨日、文化財管理会社アスウェル様の専務取締役様と副館長様がお越しになった。
 こちらは富田林寺内町にある、重要文化財旧杉山家住宅を管理されておられる会社で、・・文化財の活用の一つとして、旧杉山家や寺内町交流館内で、富田林ゆかりの僕の紙芝居「富田林の始まり」や「ナニワの浪花千栄子女史」などをイベントや町の宣伝・紹介として、使わせて欲しいという要件で来られたのだ。
 地域貢献へのご協力なら、大賛成なので一発でOKし、紙芝居をコピーして、これから町のイベントに活用してもらうことにした。
 これから、僕も時々こっそり見学に行きます!楽しみ、楽しみ。

自叙伝紙芝居・三部作、製作中

自叙伝紙芝居がようやく完成間近になった。
 これは前から企画していたように三部作にした。
 第一部が「私が僧侶になった理由(わけ)」。
 これは、酒屋の後取り息子である僕がなぜ?坊さんになったのかを著した小作品である。
 第二部がその続編で「私が住職になった理由(わけ)」。
 これは題名そのままに、今のお寺の住職になるまでを描いている作品だ。
 最後の三部作目は「紙芝居事始め」。
 これは、寺の僧侶がなぜ、紙芝居を描くようになったのかを、昔話調に簡単に描いた作品である。
 プライバシーバリバリの作品たちであるが、もうすぐアップするので、興味のある方は覗いてみてください。合掌

「Go.Toトラベル、安いで!」と言われても・・

「院主さん、Go.Toトラベル安いで〜。今私のとこ、旅行ばっかり行ってますねん。院主さんも旅行行って来なはれ!」と、檀家さんで今日言われた。
 そういえば、旅行に行ってないなぁ〜。
 紙芝居の取材もしてないわ。
 旅行に行きたいけど、出先でコロナに罹ったら、檀家さんのお参りに迷惑かけてしまうやろなぁ〜。もし、そうなったらお葬式や法事があったら困りはるやろなぁ。・・やっぱり、旅行やめとこ。

コロナ禍の中で‥

最近、檀家さんのお家でよく聞く話。
それは、骨折の事。
「どっこも出ないので、部屋の電気が暗いのが気になって、イスを持ってきて電球を替えていたら、滑って落ちて足の骨を折ってしまいましてん。それで即入院、手術。コロナ禍で家族の見舞いもしてもらえ無いし、困りましたわ。やっとこさ、何とか退院できましたけど。」と。
 この椅子からの落下骨折騒動は、最近三件もお聞きした。
 しかも、骨折箇所は足、腕、腰と皆違う。
 コロナ禍の中、運動不足もあるので、僕も気をつけねば‥、。

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