住職のつぼやき

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ストーリー・寺(てら)~

 「金子みすずと仏さま」という(ストーリーにたいへん苦しんだ)紙芝居の完成後、ノンストップで「石山合戦始末記~東西本願寺分裂秘話」という紙芝居に取り掛かり、今日ようやく完成した。
 これも、史実を取り上げた作品なので、たくさんの資料を読み込み、それを慎重に吟味しつつ、解りやすく描いたものにしたのだが、11年間のドラマチックな人間模様をわずか14枚でシンプルに書き下ろしたので、作品を読み返してみても雑になっているような気がする。
 ほんま、ストーリーを考えて、絵に描くというのは、面白いけどしんどい。
 描いている時、自分の頭の中で、信長が叫び、顕如上人が悩み、教如上人が歴史に振り回されて苦しむ。
 人間の愚かさと悲しさと一途さが、自分の頭の中で堪えず大波小波のように揺れ動く。
 『ああ、お上人、なんでこんな選択をしてしまうねんなぁ?!』と、思わず独り言を言いながら、最後まで描いた。

 毎回こんな調子で描いているから、しんどいけど楽しい。
 これを演じる時、又、違う感覚を覚えるから、そこに新たな新鮮さを覚えて、また面白い。
・・だから、描いて演じて、又、描いて演じる繰り返しがずっと出来るのかもしれない。
 しかし、そんな感傷に浸っている時間はない。
 すぐに、次の作品に取り掛からねばならないのだ。
 僕の手元には、膨大な次の作品の為の資料が寄せられている。
 次は現代もの。・・大阪府河内長野市の滝畑ダム湖に沈んだ村のお話だ。
 これは、魂を込めてストーリーを考えねば。
 滝畑の土地の魂よ、どうか浅学な僕に力を与えたまえ!
 
 

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