住職のつぼやき[管理用]

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仏の三十二相

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 『観相学(かんそうがく)』とは、顔立ちや表情などから、その人の性格・気質・才能などを判定しようとする学問で、そのルーツは、古代インドと伝わっている。
 そう、古代インドといえば、お釈迦様。
 そのお釈迦様にも、その観相学が当てはめられ(用いられ)、やがて、仏さま(如来部:阿弥陀如来・大日如来など)すべてにその『観相』が当てはまるようになっていった。
 ・・さてさて、古代の誰が言い出したのか解らんが、その仏の観相が、『無量寿経(第二十一願の部)』や『仏本行集経』などのお経にも書かれている。
 不思議で滑稽な部分も多々あるのだが、その言葉だけを読むのではなく、その深い部分を想像して読めば、これは結構面白い。
 と、いうことで、僕はこの『仏の三十二相』(正確には『三十二相八十種好』)の屏風(縦140cm、横100cm)を作って見た。〔写真参照〕(完成したら、人体の不思議図みたいやった〔笑い〕)
 それで、今回は、おもろそうな部分だけ、ピックアップして書かせてもらいたいと思います。

 〔仏の三十二相〕
 一、足下安平立相(そっかあんぺいりつそう)=〔扁平足のこと。お釈迦さまって扁平足やんたっや~。・・これは、大地にすべてが付いている、すべての人に対しての慈悲の心を表しているらしい〕
 二、足下二輪相(そっかにりんそう)=〔足の裏(手のひら)に法輪模様がある〕
 三、長指相(ちょうしそう)=〔指が繊細で長い。(ピアニストみたいやね)〕
 五、手足指縵網相(しゅそくしまんもうそう)=〔手足の指の間に金色の水かきがある。(これは、誰一人もらさずに救い取ることを表しているそうだ。・・でもカッパみたい。〕
 九、正立手摩膝相(しゅうりつしゅましっそう)=〔直立した時、両手が膝まで届く。(なが・・、まるでエヴァンゲ○○ンみたい〕
 十、陰蔵相(おんぞうそう)=〔男根が体内に隠されている。(そうか~、だから仏像はもっこりが無いんやぁ。)〕
 十四、金色相(こんじきそう)=〔身体が金色に輝いている。(仏像が金色の理由はここにあったのだ!)〕
 十五、丈光相(じょうこうそう)=〔後光を放っている。仏像に後光がある秘密はここにあった!〕
 二十二、四十歯相(しじゅうしそう)=〔歯が四十本ある。ちなみに常人は、三十二本。(仏さまも歯がいのち。)〕
 二十六、味中得上味相(みちゅうとくじょうみそう)=〔何を食べても、最上の味として味わえる。(エエ旦那になれましたのになぁ・・)〕
 三十一、頂髻相(ちょうけいそう)=〔頭の上の肉が、髪の毛をたばねたように盛り上がっている。頭脳明晰をあらわす。(そうか、あれは髪型ではなく、頭の形だったのだ。・・そら、あのヘアスタイルしかできんなぁ。)〕
 三十二、白亳相(びゃくごうそう)=〔眉間に右巻きの白毛があり、光を放っている。(そうか、あれはデンボではなく、毛だったのだ!)〕
 ・・エトセトラ、エトセトラ。
 このほか、『八十種好』には、福耳や、のどに三本のしわがあるとか、耳たぶに穴がある(ピアスの後みたい)とか書いてある。
 どれも面白そうな『観相』ばかりなので、こんどゆっくり(如来部の)仏像を観てみて・・。
 

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