住職のつぼやき[管理用]

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「大阪南医療センター:患者サロン」への出前

ファイル 395-1.jpg(大阪南医療センター)
「お寺に行きたくても行けない状況にある人の為に、こちらから『お寺を(その雰囲気を)出前』致します・・」というのが、僕のやっている活動のおおざっぱな主旨である。
 そしてそれは、特に『病院』や『福祉施設』などの場所が、その主旨にあっていると自分では思っている。(・・が、最近はその活動場所が、めちゃくちゃ広がってはきている!)
 さて、昨日、そんな僕の主旨にぴったり合った「大阪南医療センター(独立行政法人国立病院機構)」の『患者サロン:ろーずまりー』からの依頼により、院内へ『お寺の出前』に行って来た。
 大きな病院の自動ドアが開いた瞬間、僕の頭の中で、あのテレビドラマ『白い巨塔』の重厚なテーマ曲が流れた。
 ・・と、同時に〔法衣姿〕の僕が、大きな紙芝居を持って、院内ボランティアさん達とゾロゾロ中へ入っていく姿は、一斉にみんなからの注目を浴びた。(「お寺の出前の住職の院内回診(回心?)で~す」とは放送されなかった・・・〔笑い〕。 良かったのは、院内のあちこちに前もってポスターが貼ってあり、前宣伝をしてくれていた為に「場違いな奴が来ている!」といった患者さんからの苦情は出なかった点だ。安心した・・)
ファイル 395-2.jpg
 さて、こちらの講堂で約2時間お話をさせて頂いたのだが、聴きに来て下さった方の人数は、のべ30人ぐらいであったろうか。(入院患者さんが、その半分ぐらいだったか?後はお医者さん達、医療関係者の様であった)
 その話の前半の1時間は、「紙芝居講演」をして、後半の1時間は、少人数で「おしゃべり会」をした。(末期ガンの患者への宗教的ケアってどうすれば良いのか?とか、自死について、又、遺族へのグリーフケアについて、など話があがった)
 帰り際に、ボランティアの代表さんが僕に、「今日の収穫は、院内のドクター達、特に〔偉いさん〕たちが、たくさん話を聴きに来てくれたのが大きな収穫です。・・関心を持ってくれて嬉しかった」と言われた。
 僕は『大病院』というのは、医療者と患者さんとの間の「コミニケーションの構築」に、まだまだ大きな(壁)があるのだなと感じた。
 「又、気軽に呼んで下さい。ピザでも注文する感じで!」と言って、病院を後にした。
 

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