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紙芝居:「アミダ仏物語」 (前編)

(プロローグからの続き~)
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 〔アミダ仏〕も、初めはただの人であった。
・・ある国の王様であったのだ。
 或る時、その国に〔世自在王(セジザイオウ)〕という《仏様》がやって来て、王様の前で、仏の国の素晴らしさを話された。
〔世自在王〕は、こう言われた。
「おっほん、仏の国ではな、美しい蓮華の花が咲き乱れ、その地で尊い《仏様》のお話が聞けるのじゃ。そこでは喜びは尽きる事なく、いかなる苦しみもないのじゃ」と。
 その話を聞かれ、感動した王様は、その場で《出家》を決意した。
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 そして、王冠を捨て、頭を丸めてこう言われた。
「世自在王さま、私は《仏様》のお話を聞き、この世の富や栄誉は、儚いものであるという事に気づきました。
 どうか、私を弟子にして下さい。私は、あなた様の元で修行を積んで、すぐれた《仏》になりたいのです!・・そして『仏の国』を創り、迷える人々をこの手で救いたいのです!」と言った。
 その言葉を聞いて、〔世自在王〕は深く頷かれた。
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 こうして、王様は《出家》し、師の〔世自在王〕から、『法蔵(ホウゾウ)』という名をもらった。
 『法蔵』は、一生懸命に修行をし、やがて『法蔵菩薩(ボサツ)』と呼ばれるようになった。
 そして、長い長い『迷える人々を救う』旅に出た。

 色々な町に出向き、『法蔵菩薩』は懸命に説法をした。
 ・・が、説法をしながら『法蔵菩薩』は、一つの悩みにぶつかった。
「人は皆、善い人間になろうと思っている。・・が、考えてみれば、強い意志で、それができる人間が、いったい何人いるだろうか・・? むしろ、自分の心の弱さゆえ、実行できないで苦しむ人間の方が多いのではないか。・・では、そのような者に《救い》はあるのだろうか?」と、『法蔵菩薩』は悩み、或る強い決断をして、師の元に帰ったのであった。 つづく