住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:「妙好人 物種吉兵衛さん」(その2)

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 結局、親たちの猛反対に遭い、恋する二人は別れさせられたのでした。(江戸時代なので、親の言うことは絶対やったんやろなぁ・・)
 そしてやがて、その恋人と生まれた子供は、別の男性と一緒に成ることになりました。
 ・・それを見ながら、どうすることもできなかった吉兵衛さん。失意のどん底に落ち入ります。 この時、吉兵衛さんは25歳。
・・この頃から、吉兵衛さんの熱心なお寺参りが始まるのでした。(仏様に救いを求めたのかなぁ・・?)
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 そして、『もう二度と、人を好きにはならない。結婚はしない!』と、誓った吉兵衛さんでしたが、大事な農家の後継ぎの身です。
 縁あって、30歳で結婚しました。嫁の名は[のぶ]という名で、息子も一人出来ました。
 しかし、吉兵衛さんの[心の悩み]は、この頃、哲学的にもっと大きなものになっていました。
(吉兵衛)『・・人間は、いったい死んでどうなるんや?
「死んでみな、そんなもん解らんわい」と世間ではいうけど、わしは[生きてる間]にそれを知りたい!・・それを知って、わしは大安心したいんや。・・そうや、世の中には、[悟り]を開いたという偉いお坊さんが居るという・・。そんな人を見つけて、是非、わしの疑問を解決してもらおう!』
 と、どえらい事を思いつきました。
 そして、35歳で妻と子供を残して、[宗教的助言者]捜しの旅に出たのでした。(思い込んだら一途な吉兵衛さん、まっすぐな性格やってんなぁ・・、あぁ、嫁さん可哀想。)つづく

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