住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:「妙好人 大和の清九郎(前編)」その3

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 実家に戻った清九郎でしたが、やる事がありません。
 そんな時、悪い友人に誘われて、賭博の場に、足を踏み入れてしまいました。
 これが、悪の始まり・・・。
 清九郎の放蕩時代のはじまりでした。
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 それから十年あまり、清九郎は放蕩無頼の生活が続きます。
 清九郎は、人並み外れた体格でしたので、世間はことさら恐れて、代官所のお役人さえも、もてあましました。
 酒・博打・ユスリ、そしてお金に困ると、泥棒も働きました。
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 そんな清九郎の変わり果てた姿を、誰よりも嘆いたのは母でした。
 たまに家に戻ってくる清九郎に、泣いていさめましたが、何の効果もありません。
 しかし、そこは母親でありました。
 他人は恐れても、親はあきらめません。
「嫁さえおれば、清九郎はまじめになる!」と元々、信心の篤いかった母親は、お寺にお参りをして、お同行の娘さんとの縁談をまとめてきたのでした。
 娘の名は[まん]と言いました。 
 こうして、清九郎は妻をもらいました。 
 しかし・・。つづく
 

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