昨日、京都府宮津市にある、浄土真宗本願寺派〔佛性寺〕さまで行われた、京都教区天橋組「聞法のつどい」へ、『紙芝居法話』に行かせて頂いて来た。(佛性寺さま)
驚いたのは、こちらの会場となった『佛性寺』のご住職から聞いた、お寺の襖絵の逸話だった。(左右にちらっと見えてるのがその襖絵である)
掻い摘んでいうと、それはこんな話だった。
こちらは、『紙芝居の始祖』と言われている〔佐藤正持(理三郎)〕所縁のお寺なのだそうで、
佐藤正持氏は、幕末の勤皇の志士の走りで、自分で描いた日本神話や歴史上の出来事などの絵物語を、街頭で見せて歩き、全国を回って勤皇思想の宣伝に努めたらしい。
それで、幕府に目をつけられ、ここ、京都の宮津の殿様に匿われ、このお寺(又は近くの神社で)で潜伏しながら、こちらの襖絵を描かれたというのだ。
身近で拝見させて頂いたのだが、それは、極彩色豊かな源氏物語の美しい大きな絵であった。
この佐藤氏は、もちろん小さい頃から絵を描くのが好きだったらしいが、それだけではなく、スピーチの勉強もせねばダメだと、プロの狂言師にも学び、自分で描いた絵を木の木片に入れて、女子供、老若男女を問わず、街行く人々に弁舌豊かに話して廻られたそうだ。
僕は、その逸話を聞かせて頂いてから、こちらの(始祖の)襖絵の前で、紙芝居をさせて頂いたので、大変緊張した。
こちらのご住職も、「うちの『紙芝居始祖』所縁の寺が会場となり、ここで「紙芝居法話」のつどいが、沢山の門徒さん(約100名)の前で、披露される仏縁を、本当に不思議に有り難く感じております。」と、おっしゃってくださった。
僕も、まさか『紙芝居始祖』と、こちらで遭遇するなんて、夢にも思ってみなかったので、本当にその不思議な引き合わせを有り難く感じた。
今日のこの日を大切にし、今後益々、紙芝居製作に精進してゆかねばと、誓い直した不思議な出会いの日であった。
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