住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:「室戸台風襲来の日」(前編)

 台風4号は、季節はずれの6月に上陸し、日本のあちこちで大きな被害を出している。
 又その後から、台風5号も続いているらしい。
 ・・ということで、この紙芝居は今年の9月頃に発表しようと思っていたのだが、急遽今月に取り上げる事にする。
ファイル 923-1.jpg
 「わぁっ、えっらいこっちゃ!
 四天王寺・五重の塔が折れて真っ二つや!
 ほんま恐ろしい雨風やで。
 あのなぁ、この台風は『室戸(むろと)台風』という名前で、京阪神にどえらい被害を出しよったんや!
 そう、この日は昭和9年の9月21日の朝、8時頃・・。
 史上空前と云われたこの台風被害の様子を、今から紙芝居で見てもらいまひょか。
ファイル 923-2.jpg
 この台風の名前の由来はなぁ、9月21日午前5時頃に、高知県室戸岬付近に上陸した事から『室戸台風』と名付けられたんや。
 この室戸岬に上陸した時の中心気圧は、911.9ヘクトパスカル。
 そして大阪ではなんとっ、風速60メートルを記録したそうや。
ファイル 923-3.jpg
 その強風で、大同電気(関西電力の前身)の送電線は、あめ細工のように、ひん曲がってしもたんや。
 もの凄い風やってんなぁ。
 さらに・・、
ファイル 923-4.jpg
 今里・布施間の大軌電車(現:近鉄)は、横転してしもた。
 又この時、滋賀県の大津でも、瀬田川大橋で列車が横転して、乗客200名の死傷者を出したんやで。 
ファイル 923-5.jpg
 又、大阪湾では4メートルの高潮が発生して、海水は8キロ内陸まで流れ込んだんや。
 それでな、大阪湾に停泊していた巨大な商船は、陸に打ち上げられてしもたんやで。」(東日本大震災と時と似ているなぁ。)
 つづく
 

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