住職のつぼやき[管理用]

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庄松(しょうま)さんの故郷、香川県東かがわ市へ

今、『讃岐の庄松(しょうま)さん』と云う〔妙好人=無学でめっちゃ心のピュアな念仏者〕の紙芝居を作っている。
 この方は、四国は香川県東かがわ市の方で、一度、その庄松さんの故郷に行き、取材を兼ねながらお墓参りをしたいと思っていた。
 その思いは、紙芝居製作中からどんどん強くなり、昨日、思い切って車を飛ばして行って来た。(もちろん、庄松さんゆかりの『勝覚寺』さま(庄松さんはこのお寺の(小間使いのような)寺男をしていた)にはアポは取って行った。)
ファイル 892-1.jpg
 車は、行きは良いよいでスムーズに走れたが、帰りはゴールデンウイークの大渋滞に巻き込まれて、へとへとになってしまった。
 写真は、途中休憩のパーキングから撮った『大鳴門橋』である。
 でも、今日はとにかく『紙芝居の取材』が目的の旅なので、景色をゆっくり見るゆとりは無く、たえず「庄松」さんの事を考えて、車を走らせた。(でも、ちょっと「讃岐うどん食べたい」と云う事も頭の隅にはあった。〔笑い〕)
ファイル 892-2.jpg
 午後の一時に、三時間掛けて『勝覚寺』さまに到着。
 まぁ、とにかく大きなお寺であった。(松も立派!)
 坊守さんが、本堂からお出迎え下さり、銘菓「庄松さん」というお茶菓子を頂きながら、「この近辺は生き仏『庄松』さんの(人気の)お蔭を、今でも多く頂いているのですよ。このお菓子の名前なども。」とお話して下さった。
 僕は今回の目的の一つでもある、未完の『庄松さんの紙芝居』を見て頂き、(史実として)間違った箇所はないかをチェックして頂く。又、これからあちこちでこの紙芝居をさせて頂く許可も得た。
 そして庄松さん研究の書物には載っていない『庄松さん出生の秘密』なども教えて頂いた。(ここには書けないが、これを聞くだけでも来た甲斐があった)
 そして、『庄松音頭』という(こんなんあるんやねぇ。〔笑い〕・・ほんま庄松さん様様やねぇ。なんか京都の本山でも、最近皆がこの歌に合わせて踊ったらしい)カセットも聞かせて頂いたり、紙芝居でも描いたエピソードの一つの〔経本〕を見せて頂いたりした。(このおもろいエピソード話はいずれ、このブログで詳しくアップしたいと思います。)
ファイル 892-3.jpg
 そして、境内の『庄松さんの像』をカメラに収める。(ほんまにおもろいねぇ。この変わった妙好人が、境内で銅像になっているんやから)
 そして、僕は次に大急ぎで、一つ駅向こうにある『庄松』さんのお墓へ。
ファイル 892-4.jpg
 身寄りの無い庄松さんが臨終の間際の時、近所の人が集まって、「お前の為にお墓を建ててやるから安心せぇ」と言ったら、庄松さんは「わしゃ、死んでも墓の下にはおらんぞ。」と(『千の風になって』そのまんまの人やねぇ)言い切った庄松さん。
 可愛く無いといえば可愛く無いおっちゃんやけど、なんか、僕は(『男はつらいよ』の寅さんと源ちゃんを合体させた男みたいで)好きやなぁ・・。
 おそらく、この墓の下には『庄松』さんは居らんねやろうなぁ・・。どこか、極楽で逆立ちして遊んでいそうな、そんな人やね。でも、僕は拝んできたけど。

 この方の破天荒な人生は、いずれこのプログで紹介しますので、楽しみに待ってて下さい。・・いつになるか解らんけどな。・・僕も可愛くないおっちゃんやなぁ。
 

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