住職のつぼやき[管理用]

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役(えんの)行者の山、大峰山へ・・・

 昨日、小雨の中、(一年ほど前から計画していた)修験道の御山、『大峰(峯)山(オオミネサン)』に登って来た。
 さて『大峰山』とは、奈良県南部(吉野郡天川村)に位置し、現在では〔山上ヶ岳(サンジョウガダケ)〕《標高1719m》を差して云う。
ファイル 730-1.jpg(女人結界門)
 さて、メンバーは、この御山に何十回も登山されているうちの寺の総代さんを先達(センダツ)に、その登山仲間と私の三人で、午前七時に天河村の〔洞川(ドロガワ)〕を出発、『女人結界門』をくぐり、いざ御山へ。(今でもここは、女人禁制の山なのである。・・ほんまに道中、一人も女性と出会わなかった)
ファイル 730-2.jpg(途中の役行者のお堂)
 霧の中を〔お不動様〕や〔行者堂〕をお参りし、何度も休憩しながら、山頂の『大峯山寺』に向かって一心に登っていった。
ファイル 730-3.jpg(子鐘掛の岩場)
ファイル 730-4.jpg(鐘掛岩〔カネカケイワ〕)
 さて、ここは今でも、鎖を使わないと登れない急な岩場『鐘掛岩』や、身体に命綱をつけて絶壁から身を乗り出し、岩に彫られた仏様を拝む『西の覗き』という行場がある。
 ・・命綱を持った行者さんが、「女極道せえへんか!」とか、「悪酒せえへんか!」とか言いながら、断崖絶壁から、わざと綱をずらし下に降ろし修行させるらしい。
(幸か不幸か、(小雨の為)命綱を吊るす(一回千円)の行者さんが居られなくって僕はやらなかった。・・高所恐怖症の僕にとってはやっぱりラッキーだったか!・・な?)
ファイル 730-5.jpg(大峯山寺)
 そして、目的地『大峯山寺』へ、昼前に到着。
 三人で、本堂でご本尊の〔蔵王権現〕様を拝ませて頂き、読経。
 さらに〔役行者〕の木造や、行者さまが作られた仏様を間近で拝ませてもらった。(これで、『役行者』さまの紙芝居が描ける!・・その下調べもあったのです。イメージ湧きました!)
 『役行者』没後、真言宗:醍醐寺派の開祖『理源大師・聖宝(ショウホウ)』さまが、一段とこの御山を栄えさせ、有名な修験道の聖地にされたと云う、現在の〔世界遺産〕『大峯山』。 
 ここにお参りできて幸せでした。(本日、足痛くて、仕事になりましぇん・・・)
 合掌
 
 

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