住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:『ダンテの「神曲」(煉獄界)』 その3

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「走れ!走れ! 急げ!急げ!」

ダンテ「ウィルギリウス様、なぜ、彼らはあのように、一生懸命に走っているのですか? マラソン大会でもやっているのですか?」
ウィルギリウス「・・あれは、生前の〔怠惰〕の罪を走って浄めているのだよ」

ダンテ「・・では、あの地面に伏せて嘆いていてる人たちは、いったい何を浄めているのですか?」
ウィルギリウス「あれは、〔地上の栄華〕や〔モノにうつつをぬかしていた愚かさ〕を、あのように地面に伏せて、反省しているのだ。・・どうだ、ダンテ、ここはちょっと大げさな〔躍動的〕反省ワールドだろう!」
ダンテ「生きている間に、やってきた事って、すべて〔死後の世界〕に反映してくるのですね。ちょっと怖い感じです。
 ・・あぁ、人間世界に戻れたら、しっかり気合を入れて毎日を暮らしてゆくぞ!」
ウィルギリウス「そうだ!ダンテ、気合だ!気合だ!気合だ!」
ダンテ「ちょっと違うような・・・?」 つづく

紙芝居:『ダンテの「神曲」(煉獄界)』 その2

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ウィルギリウス「ダンテ、見よ、彼らを!・・彼らは自らの意志によって、岩をかついで山を登っている。
 彼らは自らが作った〔高慢〕や〔自惚れ〕の罪を、あのようにして清めているのだ。
 〔煉獄界〕では、誰からも責められる事なく、自らが自らの罪を清めてゆく世界なのだ」
ダンテ「ウィルギリウス様、ここは懺悔、懺悔、反省、反省の世界なのですね。・・おサルのジローにとって、ここはネタの受けない一種の〔地獄〕かもしれませんね・・。又、バカなことを言ってしまった。反省!」
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ウィルギリウス「ダンテ、見よ! あれは〔他人をうらやみ、ねたむ〕という、さもしい罪を作ってしまった者たちが、反省し、自分で自分の〔まぶた〕を針金で縫い付けて、懺悔しているのだ。 二度と人をねたまないように!・・・。」
ダンテ「痛そう・・。抜糸も尚、痛そう・・。そこまで、しなければならないのですか? セメダインではダメなのでしょうか?・・いや、それもやり過ぎのような・・。アイマスクぐらいで勘弁願いたいですね。」
ウィルギリウス「お前は、瞬間接着剤が似合いそうだな・・」 つづく

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