住職のつぼやき[管理用]

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突然の来客!

 昨日、お寺に突然の来客があった。
 それは一組の〔老夫婦のお客様〕で、三重県よりやって来られた。
 「・・私は、こちらのお寺〔観念寺〕の(七代前の)住職の子孫なのです。今、自分たちの〔先祖〕のルーツを調べているのですが・・、するとこちらの〔お寺〕に往きつきまして・・、突然やって来てすみません」とその奥さんは言われた。
 そして、「このお寺の(七代前の)○○という名の住職について、色々と教えてもらえませんか?」と続けて言われた。
 確かにうちのお寺に、昔(幕末から明治初期に)その名前の住職は居られた・・ようだ。(お寺の過去帳に載っていた)
 ・・が、僕とその住職とは何の血脈も無いため、どのような方であったのか一切わからない。その方についての資料も無いに近い。(その住職が亡くなってから、家族はお寺を出られたらしい。以後、うちのお寺は代々血脈のない住職が継いでおられる)
・・で、その事を実際〔資料〕を見ながら、老夫婦にお話ししたら、それでもその奥さんは涙を流して「来た甲斐があった」と、感謝され帰って行かれた。
 お寺には時々、このようなご自分の先祖について教えて欲しいとおっしゃる方が来られる。
 が、お寺の『過去帳』は第三者に見せることができないので、口述で出来るだけお伝えする事しか出来ない。・・が、わざわざ(真剣に)訪ねて来られる方には、できる限りお力になりたいといつも思っている。
 
 

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