住職のつぼやき[管理用]

記事一覧

※画像をクリックすると拡大されます。

『情報』って大事なの?

 秋も深まり、近くの住職さんや友達と一杯飲む機会も増えてきた。
 当然、酔いが回ってくると皆、饒舌になる。
 「中年よ、良く飲んでよく喋れ!」とばかり、ストレス発散もあるが、身近な人の話題(失敗談や滑稽談が多い)で盛り上がる。
 ・・・が、たいていどうでも良い、話題ばかりである。
 それがお互いの『情報交換』の場になってるとはいえ、「聞かなければ良かった」と思う話題もある。
 酔っていても、後日それは覚えているものだ。
 よく友達が「情報は大事ですよ!兎に角、色んな情報を聞いて知っておきましょう」というが、僕はそれに疑問符をつける。

 ・・たとえば、先日或る葬儀屋さんが、霊柩車からご遺体を引き出す時、しくじって地面に落としてしまい、ご遺族が怒り大騒動であった、とその顛末を知り合いから聞いたのだが、聞いた時、「それは大変やったろうなぁ」と思い正直びっくりしたが、次の日になってそれを思い出した時、ものすごく後味が悪く『聞かなければ良かった』と思った。

 確かに今は『情報』が商売となり、生活の如何にもかかってくるが、なんでもかんでも取り入れるというのは、僕は反対だ!
 願わくば、聞いた人間が〔元気になる〕ような、そんな『情報〔話題〕』ばかりを聴いていたい・・・。

上に戻る