むかーし昔とは違い、これは平成8年(1996)のお話じゃ。
ある所といっても、大阪市は西成区に[白寿苑(はくじゅえん)]という、特別養護老人ホームがあった。
ある時、こちらの施設長は考えなさった。
「‥この頃、うちのお年寄りたちは夜中によく眠れぬと言っておる。皆、何らかの不安な気持ちがあるのじゃろう。
・・何か気持ちを安らかにしてあげれる良い方法がないものじゃろうか?
・・おぉっそうじゃ⁉良い事を思いついたわい。確かうちに、毎月ボランティアでやって来るあの宮本という若者・・いやいや中年がおったわい。
あの男は坊さんじゃと言うておったのう。
あの男にうちで『仏様のお話(法話)』をしてもらうように頼んでみよう。
‥と言うわけで、さっそく施設長はその男に訳を話してみたそうじゃ。
男は大そう喜んだ。「それは仕事冥利に尽きる」と。
そしてすぐに引き受けた。
しかし、困った事があった。・・つづくじゃ
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紙芝居:『紙芝居事始(ことはじ)め~私が紙芝居を始めた訳』(前編)
空(す)いている病院
僕は高血圧の為に二ヶ月に一回、病院に行かねばならない。
診察と薬を貰いに行くのだ。
で、今日も行って来たのだが、コロナ禍の影響か?院内は空(す)いていた。
いつもは一時間程待たされるのを覚悟して、文庫本など持って行くのだがその心配も無し。
すぐに診てもらえた。丁寧に扱ってもらえるのは嬉しいが、何故か寂しい。・・コロナの収束を早く願う。