『お寺の出前 紙芝居屋亭』亭主の宮本直樹です。
私は出前先で、「なぜ?在家(一般の家庭)の者が、お坊さんになったのですか?」とよく聞かれます。
又、「なぜ?今のお寺の住職に?」とか、
「なぜ?紙芝居を作って演じるようになったの?」とかも聞かれます。
・・という事で、今回は[3部作]にして、その質問に「紙芝居」でお答えしようと思います。
題して第一部、私の短い自叙伝もどき「私が僧侶になった理由(わけ)」から始めたいと思います。はじまり、はじまり〜。
私は昭和35年、大阪の小さな酒屋の長男に生まれました。
店は私で3代目。当然、小さい頃は自分も大きくなれば、酒屋を継ぐものだと思っていました。しかし・・、
いつの頃からか、宗教に興味を持ち、学校も仏教の大学を選んで進みました。
大学卒業後は、結婚もして、酒屋の跡取りとして店を手伝い始めました。・・それが父親との約束でしたので。
が、どうしても心は満たされず、神仏、そしてスピリチャルなものに常に向いておりました。
ちょうど、そのような時・・.
私の家にお参りにくださっていた檀那寺のご住職が腰痛を起こし、「お参りを空いている時間だけ手伝ってくれないか?」という話が起こりました。
御住職には息子さんが居られましたが、まだお若かったのです。
「僕がお坊さんになる!?」というこのお話は、私自身の心の中のモヤモヤ感や闇を、照らす一筋の光に感じました。
両親も「困っておられる檀那寺を助け、空いている時間だけなら良い。」と賛成してくれて、このお話をお受けすることになりました。
後編へつづく。
[管理用]
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