住職のつぼやき[管理用]

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肩身の広い・・はなし

 昨日、お参りに行かせて頂いた〔檀家さん〕宅での話。
 読経が終ったのち、お家のご主人から、不思議な一言を頂いた。
「・・私、院主さんのおかげで、肩身が広いんですよ」と。
 「えっ?・・『肩身が狭い』のではないのですね。」と僕。
 「はい。私は会社を定年退職してから、家でじっとしてたらボケてくると思い、町のカルチャースクールに今、色々と顔を出してますねん。
 そこでよく休憩時間に、お寺の話題なんか出た時、あちこちに「紙芝居」を持って出没する住職の話が出ますねん。『あぁっ、わしの村の〔老人会〕にも来てくれた』とか、『わしの孫の小学校にも話に来てくれた』とか、話が出ますねんで。
 そんな時、私は『これは、宮本っさんの事やな』と思って、「それって宮本という住職さんですか?」と聞くと、「さぁー、名前までは知らん。・・けど、『観念寺』っていう念仏のお寺やそうや」って言われますねん。・・そこで、『やっぱり、そうや』と思った私は、「私、そこのお寺の檀家ですねんで。」と言うと、皆、「へぇ~!」と驚いてくれますねん。
 ほんま、私、その時『肩身が広い』・・。」と、おっしゃってくださった。
 僕はそれを聞いて、照れくさいような(不思議な)感じを受けながら、『こら、もう、悪いことでけへんなぁ・・。噂なんて、あっという間なんや』と、改めて思った。
・・・と同時に、『肩身が広い』って変な日本語!?と、アメフト選手の肩パットをそのご主人が着けてるイメージをして、一人笑ってしまった。
 

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