住職のつぼやき

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紙芝居:『王舎城の悲劇 (観無量寿経の話)』~その1

 「お経って何?」と、たまに聞かれる。
 「お経」とは、おシャカ様の言葉(お話)を記録した書物のことだ。
 では、いったいどれぐらいの量があるのか?
 一般的には、《八万四千》の法門があるといわれているが、実際の所、漢訳されたモノで《一千六百九十》ほどらしい。(全部読んだ事ないので、僕にはよくわからん!・・スンマセン)
 さて、その中でも、僕の宗旨は『浄土三部経』といって、「無量寿経」・「観無量寿経(カンムリョウジュキョウ)」・「阿弥陀経」という、三つのお経を根本にして、とても大切にし読経している。
 ・・前置きが長くなったが、今回は、その三つのお経の中の一つ『観無量寿経』を紙芝居化した作品を、(長編なので全四回に分けて)紹介したいと思う。
 この作品、独断と偏見のオレ流解釈の入った作品ではあるが、良かったら見てやって下さい。 合掌
 
 『王舎城の悲劇 (観無量寿経の話)』 (仏教もの21)
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 今から、2500年程前のお話。
 インドに〔マガダ国〕という大国がありました。
 そこの首都は〔王舎城(オウシャジョウ)〕といい、お城には〔ビンビサーラ王〕と〔イダイケ夫人〕が仲良く暮らしておりました。
 しかし、その御夫婦には、〔跡継ぎの子供ができない〕という大きな悩みがありました。
 そこで或る日、よく当たるという噂の『占い師』を訪ねました。
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「う~ん、むにゃむにゃ・・。王様、お子様は三年後にお生まれになりますぞ!こんなん出ました~」とその占い師は言いました。
 それを聞いて、喜んだご夫婦ではありましたが、「でもなぜ三年も待たねばならないのか?」と更に尋ねると・・、
「・・はい、ここより北の山で、唯今、一人の仙人が修行しております。この仙人が、三年後に死ぬのです。そして、その〔生まれ変わり〕として、ご夫婦の子供となって、この世に〔生〕を受ける事になるのです」と答えた。
「う~ん。しかし、三年も待たねばならんのか~」と王様はポツリと呟きました。
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 そして、やがて王様は、ある恐ろしい計画を思い付くのでした。
「后よ、ワシはとても三年も待てない。又、お前も歳を取って子を産むのが難しくなるであろう。・・そこでじゃ、今から家来を差し向けて、あの山の〔仙人〕の命を奪ってしまおうと思うのじゃ。仙人もその方が幸せじゃろう・・」と、なんとも身勝手な事を言い出したのでした。
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 ・・その恐ろしい計画は、やがて実際に決行され、仙人は見つけ出され、家来達によって、突き殺されてしまったのでした。
 その仙人は死ぬ前に「おのれ~。王舎城の王め!ワシは生まれ変わって、必ずお前の命を奪ってやる!」と言って息絶えました。
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それから不思議なことに、イダイケ夫人はすぐに懐妊され、やがて一年後、可愛い男の子をお産みになりました。
 この子供が、やがて父の命を奪う〔アジャセ王子〕なのでありました。 
 つづく


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