順教尼は、身体の不自由なお弟子さんたちに、
「たとえ、両手・両足が無くても、他の人に笑顔や優しい言葉を差し上げることはできる。・・それを忘れてはならない。・・体が悪くても、心の障害者になってはいけません。」と言われました。
又、お掃除も徹底して行われました。
片足の悪い御弟子さんとの間に、次のような会話が残っています。
「先生っ、なんで私は、こんなに転ぶのでしょうか?」
すると、順教尼は、
「片足が悪くても、転ばない方法を教えてあげよう。
それはな、悪い足を隠さないことだよ。」と言われました。
これは、《自分自身のこだわりを捨てよ》という教えでした。
日本のヘレンケラー。
身体障がい者の心の母と、呼ばれた大石順教尼は、昭和43年、80歳で大往生されます。
社会事業家であり、宗教家であり、芸術家であった大石順教尼。
そのお墓は、現在彼女の[腕塚]と共に、和歌山県の高野山、奥の院参道に祀られています。 おしまい
(ご子孫:大石晶教尼さん)
(高野山:大石順教尼の墓)
[管理用]
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