住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:『万能の天才レオナルドダビンチ』(その3)

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レオナルドが幸運であったのは、ミラノ君主が彼の才能を軍事ではなく、芸術的なものに使おうと考えた事にありました。
宮廷のお祝いの為のイベント舞台装置の設計や、騎馬像の設計などを任せて働かせました。
そして一躍彼を有名にしたのが、修道院の食堂の中に描く事を任された『最後の晩餐』の絵画でした。
この絵によって彼はついに、画家として不動の地位を確立したのでした。
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このミラノでの暮らしの中、レオナルドは幼い頃に別れた実の母と再会します。
彼は父と結婚出来なかった母が、貧乏で生活に苦しんでいると風の噂を聞いて、彼女を引き取ったのです。
そして母が亡くなるまで、一緒に暮らしたそうです。
後年、レオナルドの描いた『モナリザ』のモデルは、実はこの実母であったという説も(有力に)あるのです。
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ミラノで大成したレオナルドでしたが、それは長くは続きませんでした。
それは、隣国フランス軍が、ミラノへ侵入して来たからです。
この戦争の為、制作途中のレオナルドの作品も破壊され、落胆した彼は弟子達と共にミラノを去ったのでした。つづく

紙芝居:『万能の天才レオナルドダビンチ』(その2)

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この工房でレオナルドの芸術的才能は、親方をしのぐほど花開きます。
特に彼は、物事をしっかり観察してスケッチする才能に優れていました。
こんなエピソードがありました。
町の中で反乱を企てた男が、絞り首になって見せしめになりました。
町の皆は見ないように避けて通りましたが、レオナルドだけはスケッチブックで熱心に遺体を観察して描いたそうです。
又、後年は亡くなった人の解剖を熱心にして、それを描き彼の描く事の探究心は尽きる事が無かったようです。
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やがてレオナルドは27才で工房から独立します。
が、なんでもじっくりする彼の仕事のスピードが遅かった為、あまり仕事の人気はでなかったようです。
そんなある日、大都市ミラノから、今度は音楽家としてこちらで演奏会を開いて欲しいとの依頼が来ます。彼はなんでもできたのです。
仕事がぱっとしなかった彼は「これは自分を売り出すチャンスだ!」と、インパクトのある楽器を作り、ミラノの君主の前で演奏をして、自分を印象づけます。
そして、さらに次にミラノ君主に手紙を出して・・、
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『ミラノ君主さま、私レオナルドは軍事兵器も作れる才能があります。それはびっくりするような秘密兵器です!空を飛んだり、又海中から攻撃できる兵器も考えました。又、絵画も書けます。彫刻も作れます。どうか、ミラノ公国にお雇い下さい。お願いします。』と手紙を出しました。
 「レオナルドとやら、面白そうな男じゃ!」と君主は彼を雇いました。
そしてレオナルドは、ミラノの軍事技師になりました。(戦争にも参加した事が一度も無いのにです)
そして君主のお気に入りとなって、様々な分野の文化人達とも知り合いになっていきました。つづく

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