・・余談ながら、そもそも[ワクチン]とは何か?!
このお話にも出てくる『牛痘(ぎゅうとう)=(牛の皮膚に天然痘に似た丘疹(きゅうしん)を作るウイルス感染症)』を意味する[ワクチニア]というラテン語から『ワクチン』と呼ばれるようになったと言われている。
そして現在、ワクチンの意味は、病原体(ウイルス)そのもの、又は病原体を構成する物質などを基に作ったものと言われている。
そのワクチンを摂取する事で、病原体に対する免疫ができ、その感染症にかかりにくくなったりすると言われているのである。(・・ちょっと長い余談でした)
・・それでは紙芝居に戻りましょう。
幸い天然痘は一年で下火になった。
そこで主人公[良策]は休みを取って、骨休みに近くの山中温泉へ行く事にした。
そこで運命を決めるような出会いをするのであった。
それは、温泉で偶然知り合った[西洋医学]の医師との出会いであった。
良策はそこで[西洋医学]が、[漢方医学]よりも遥かに進んでいる話を聞くのである。
良策は「ひょっとすると西洋医学なら、[疱瘡(ほうそう)=天然痘]を治療する事が出来るかもしれない。・・西洋医学を学んでみたい。」と思った。
そして良策は、30才で西洋医学を本格的に学ぶ為、京都の有名な医師「日野鼎哉(ひのていさい)師の元に、藩の許可を得て入門するのであった。
そこで良策は、西洋医学の知識をしっかり身に付けていった。
つづく
[管理用]
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