住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:『続・白隠さま』(その1)

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 第一部の紙芝居では、一人の僧侶が偉大な宗教者『白隠さま』になってゆくまでを中心に、お話させて頂きました。
 さて、この第二部の続編では、有名な白隠さまの二つのエピソードを紹介させて頂きたいと思います。
 それでは「白隠さまの赤ん坊」というお話からスタートです。
 はじまり、はじまりー
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[白隠さまの赤ん坊]
 このお話は、白隠さまが駿河の国(今の静岡県)の松蔭寺の住職をされていた頃のお話です。
 お寺の近くに、一件のお金持ちの檀家の家がありました。
 この家で、ある事件が起こりました。
 家の年頃の娘に、父親知らずの赤ちゃんが出来てしまったのです。
「馬鹿者め!いったいその子の父親は誰なんだ!言え、言えんのかー!」と娘の父親はカンカンです。
 娘は焦って、口を開きました。
「はい、白隠さまです。」
「何っ?!それは本当か?」
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 そしてその数ヶ月後・・、無事に赤ん坊は生まれました。
 がしかし、我慢がならない娘の父親は、娘から力づくで赤ん坊を奪って、その足で白隠さまのお寺へと向かいました。
 そして、「あんた、偉い坊さんだと思っていたが、とんでもない坊主だ!さあ、責任を取れ!この赤ん坊を引き取れ!」と言って、赤ん坊を白隠さまに手渡し、さっと帰ってゆきました。つづく

 

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