住職のつぼやき[管理用]

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待つ辛さ・・

「・・今、うちのお婆ちゃんが危篤なんです。お葬式の予約というのも何とも変ですが、お布施のことやら、葬儀場のことやら、いろいろと教えて頂こうと参りました。よろしくお願い致します。」
 と、三週間前に、ある檀家さんの御兄弟が、突然お寺に来られた。
 ドクターから「今晩がヤマです。覚悟してください。」と言われたそうで、それで、ものすごく焦っておられる様子だった。
 それで、いろいろと打合せ?も済み、ご兄弟は病院に向われた。
 その後、今度は僕が落着けなくなった。・・何をしていても、どこに居ても、(転送電話にして、又、携帯電話を見つめ、)連絡があれば、直ぐ対応できる準備をしていた。
 電話のたびに、僕の心臓が「ドキッ」とした。
 あれから三週間。・・電話が無い。
 色んなことを考えてみた。
 と思っていたら、昨日、僕の妻が、こちらのご兄弟に(たまたま)スーパーで出会い、「お婆ちゃんが持ち直して、無事、病院を退院され、今では流動食を食べれるようになった。」という情報を聞いて来た。
 ほっとした、という気持ちと同時に、気が抜けた。
 この三週間は何やったんや。
 でも、相手の立場からいうと『お葬式、取り敢えずキャンセル』という、連絡も出来なかったんやろなぁ・・。わかる、わかる。
 これは喜んで良いのやろな・・。合掌
 

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