フランチェスコと仲間たちの教会は、ついに完成しました。
優しい言葉で、神様の話をするフランチェスコの人気もあり、老いと若きも、いつも教会は満堂になりました。
それでは、ここで『聖フランチェスコの祈り』の言葉をご紹介しましょう。
『神よ、私をあなたの平和の道具としてお使い下さい。
憎しみのあるところに、愛を、
罪のあるところに、許しを、
争いのあるところに、平和を、
疑いのあるところに、信仰を、
絶望のあるところに、希望を、
暗闇のあるところに、光を、
悲しみのあるところに、喜びをまかせて下さい。
おお、神よ、
慰められるよりも、慰めることが、
理解されるよりも、理解することが、
愛されるよりも、愛することができますように。
なぜなら、与えることによって、与えられ、
許すことによって、許され、
死ぬことによって、永遠の命を与えられるからです。』
このように、解り易い言葉を使って、フランチェスコはお話やお祈りをしたのです。
しかし、町にある昔からの教会は、嫉妬しました。
信者をみんな、とられてしまったからです。
そして[司祭]は、ついに権力を使い兵隊を動かして、フランチェスコの教会を襲撃し、火をつけたのでした。
つづく