住職のつぼやき[管理用]

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今、作り始めている紙芝居

 今年の連休は、全日程、『お寺の仕事(ご法事など)』や遠方への『お寺の出前』などが入っていて、なかなか新作紙芝居が作れない。
 今年は、上半期でようやく『中甚兵衛さん』と『重源さん』の二本の作品が完成したような次第である。
 実は、今作り始めているというか、資料を集めているというか、取材に周っているというか、一度に三本の作品の製作に入っている。
 その一本が、『金子みすゞと仏さま』という作品で、熱心な念仏信者であった〔金子みすゞ女史〕と仏教との関わりを中心にして、その生涯を描いた紙芝居だ。
 この作品を完成させるに当たって、今年中に山口県の仙崎に取材に行って来ようと思っている。
 僕は、金子女史の童謡(詩)の原点は、故郷長門市仙崎での『くじら法会』にあると思っている。
 だから、くじらをおまつりしているお寺に一度行かねばと思っているのだ。

 二本目が、『円空上人と小さな仏さま』と作品で、生涯12万体の仏を彫ったといわれている〔円空〕さまの生涯を、子供達とのエピソードを中心に描き始めている。
 この作品も、三年前より、岐阜県への仕事の途中などに、円空様の史跡などに寄って、調べながら作っている。

 そして三本目が、『捨聖 一遍上人』だ。
 この作品は、昨年の『犬たちをおくる日』という紙芝居の取材の為に、愛媛県松山市に行った途中に、一遍さん所縁のお寺や神社に取材に廻り、資料を集めたりしている。

 ところで、僕は興味が湧かないと、なかなか作品が描けない。
 又、昔は、『文(シナリオ)』の完成から紙芝居の製作に入っていたのだが、この頃は、『絵』から入ることが多くなった。
 『文』は最近、『絵』が完成した後で(なるべく短くまとめて)書けば良いと思い始めているからである。
だから、最近、画用紙ばかり文具店へ買いに行っているような次第である。(笑)

 ・・さて、今このプログを読んで下さっている方の中で、『いっぺんに、三本も紙芝居を作って頭の中がこんがらないの?』とおっしゃる方があるかも知れない。
 しかし、それは無い。
 一度に一本だけ、紙芝居を描いている方が(頭の中が)こんがらがってしまうのだ。 筆が進まなくなってしまうとスランプに陥るのである。 
 こんな時、違う作品に取り掛かると、スランプを脱出できる。 
 そして、前の(筆の止まった)作品の製作にうまく戻ることができるのだ。
 ・・そういうものなのです。・・僕の作品作りって。

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