本願寺津村別院内「(月刊誌)御堂さん編集部」が出している(月刊MIDOsanという)冊子の中に、『お参り茶話』というコーナーがある。
それは毎月、いろんな住職さんが日々のご門徒さん宅へのお参り途中に感じられた事を書く《エッセイ》のコーナーだ。
そのコーナーのイラストを(一年契約で)編集部から頼まれた。
挿絵を書くのは慣れていると(自分では)思っていたのだが、お寺さんの書いた文章に沿った『カット』を書くというのは、(やってみて思ったが)難しいものだ。
文章の雰囲気を損なってはいけないし、目立ちすぎてもいけない。・・といって、僕には僕の絵の流儀がある。
で、四月号はこんな絵(イラスト)になった。
シンプルにシンプルに線だけで描いたつもりなのだが、本になってみると「もうちょっと、ゴチャゴチャ描いても良かったかな」と思う。
まぁ、ええわ。しゃぁーない。
内容もついでにちょっと書こか。・・
不思議なお話(実話)。
ある住職のお寺に、一人の見知らぬお婆さんが〔法事〕の日を頼みにやって来られる。
その後日。そのお婆さんと同じ住所だという夫婦がお寺にやって来て、同じように〔法事〕を頼まれる。
住職は、法事の日程の念を押しに又来られたと思い、先日の来院されたお婆さんのことを話すと「そんな人はうちには居ない」とその夫婦は言う。
「では、いったいあのお婆さんは誰だったの?」という、トワイライトゾーンのような実話だそうだ。
その難しいお話の一発目の挿絵が、この(写真)のイラストである。
『・・これは今だ、人間に知られざる次元における物語である。
そこには空間の観念も無ければ、時間の観念も無い。(だが、描いているのは観念(寺)の住職である。〔小笑〕)
無限に広く、又無限に小さく、光と影の中間にあって、化学と迷信、空想と知識のその中間に横たわる世界なのである。
我々はそれをこう呼ぶ。〔トワイライト・ゾーン〕と・・。
チャラララ、チャラララ、チャラララ、チャラララ・・(以上、これはオマケのテレビドラマ『トワイライトゾーン』のナレーションとテーマ曲でした。〔笑い〕)