住職のつぼやき[管理用]

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落語の元祖のお坊さん!? 

ファイル 319-1.jpg (安楽庵策伝)
「《笑い》って、とても大事なことだ!」と、常日頃から思っている・・。
『お寺の出前』に、施設や病院に行かせてもらっても、ステキな《笑顔》《笑い》の絶えない会場は、とても話やすい。そして雰囲気も良い。
『(仏教)法話』をするにも、絶対に《笑い》の導入(ジョーク・ユーモア)が不可欠である・・と思っている。
 それをすでに『戦国(安土桃山)時代』から、実践されているお坊さんがいる。
 『落語の祖』と云われている〔安楽庵策伝(アンラクアン サクデン)〕さん、その人である!
 この方は、非常に多彩な方で、茶道にも精通されている。
 でも、やっぱりこの方と言えば、〔元祖・笑いのネタ本〕と云われる『醒睡笑(セイスイショウ)』の作者であることが有名であろう。
ファイル 319-2.jpg
 このネタ本、すべて〔オチ〕が付いているから凄い!
〔策伝〕さんの、この本を読んでいると、現代の〔お笑い〕を見ているような錯覚がおこる。
 たとえば、〔策伝〕さんの俗名は、〔平林(ヒラバヤシ)〕という名前なのだが、自分の名前を使って、〔小話〕を書いている。
 その 一部を、(少し脚色して、)述べてみると・・・、
「・・一人の文盲の人が手紙を預かったが、(『平林』という)宛名が読めない。そこで、道行く人に手紙を見せて聞いてみると、皆が違う読み方をして、この主人公をさらに迷わせ、笑いをさそう。或る人は『たいらばやし』と読み、又ある人は『ひらりん』と読む。そして『いちはちじゅうのもくもく』又は『ひとつとやっつで、とぅきっき』と文字を分解して読む者など、ドタバタ劇は続き、最後に、あて推量では、何も当たらぬ」とオチを付ける。
 これに、さらに尾ひれを付けたモノが、『平林』という落語である。
 今、この話の『紙芝居』化を練っている。近々、発表します!
 

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