住職のつぼやき[管理用]

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妙好人「大和の清九郎」という人

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(奈良県吉野郡大淀町鉾立[ホコタテ]清九郎さんのお墓にて)
 今、『妙好人 大和の清九郎』という紙芝居の制作に入っている。
 僕は、(宗派にこだわらず)信念を持って清らかに生きようとする人が好きだ。(おそらく自分が穢いからでしょう・・) で、そんな人の人生を『紙芝居』にしたいといつも思っている。(描いて元気をもらっているのです。)
 『大和の清九郎』さんも、そんなお一人なのである。
 幼い頃は親孝行であった清九郎さんが、読み書きが出来ない為、丁稚奉公先でいじめられ落ち込み愚れる。 
 そして博打・盗みなどの非行を繰り返し、人間的にトコトン落ちていった清九郎さんだが、やがて篤信の女性と結婚し一人娘に恵まれるが、その奥さんは苦労の連続で亡くなり、そこではじめて改心。 やがて仏の清九郎と呼ばれるようになってゆく。
 ・・いかにも、ドラマチックな人生ではないか⁉(でも、家族や回り人は大変やったやろうなぁ・・)
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(高取町・因光寺様)
 先日、清九郎さんの事を調べに、今も山深い鉾立村の中にある墓所や、所縁の地(清九郎さんの像が境内に建つ)「因光寺」様、(幼い丁稚時代に通ったという)「願行寺」様などにお参りに行って来た。
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(下市町・願行寺様)
 「そうか。清九郎さん一家はこんな山の中で暮らしていたのか。」と、今も残る墓所横の鉾立の屋敷跡などを見ながら、僕は少し清九郎の息吹きを感じたような気がした。
 これは、長い紙芝居になりそうだ。(前・後編)の大作になるような気がする。

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