昔、むか~しの大昔のお話。
この「紙芝居」の〔第一部〕で、「日の本の国は〔イザナキ〕と〔イザナミ〕の夫婦の神によって完成した」と、お話したのぉ~。
これは、その後のお話じゃ・・。
いわゆるエピソード2じゃ。
そう、無事に日の本の国が完成したまでは良かったのじゃが、妻の〔イザナミ〕の神は亡くなり、後に残された三人の子供たちは、夫の〔イザナキ〕の神によって育てられる事になった。
やがて、三人のお子は、無事成長された。
・・そして、姉の〔アマテラス〕の神は、《天の世界》を任される事になり、
弟の〔ツクヨミ〕の神は、《夜の世界》を任されることになった。
そして、末っ子の〔スサノオ〕の神は、《海の統治》を任される事になったんじゃ。
しかし、じゃ・・。この末っ子の〔スサノオ〕の神がいかんかった。
この神が泣き虫で泣き虫で、大人になっても、「お母ちゃんに会いたい~、お母ちゃんに会いたいよ~」と、『となりのトトロ』のメイのように、泣き続けておったんじゃ。
それをじっと我慢して育てておった、父の〔イザナキ〕の神じゃったが、ついに堪忍袋の緒が切れた!
「これ、スサノオ! いい大人が毎日毎日泣いてばかりおって! そのゆえ海は荒れ、地上は禍(わざわい)が満ち溢れてしまったではないか! お前にはあいそが尽きた。・・勘当じゃ!ここから出てゆけ!!」と、父から職を解かれ、追い出される事になってしまった。
〔スサノオ〕は、「トホホホ・・、ついに勘当か。・・そうだ、ここを出てゆく前に、お姉ちゃんに一言、別れを告げに行こう・・。」と、〔スサノオ〕は、姉のいる天の《高天ヶ原(タカマガハラ)》に向かうことにした。
・・が、弟の〔スサノオ〕が、天界に向かって来ているという噂を聞いた姉の〔アマテラス〕はびっくりしたんじゃ。
「ええっ、あの泣き虫で乱暴者の〔スサノオ〕が、こちらに向かっているですって?!
・・きっとあの子は、この《高天ヶ原》を奪いに来るのだわ!」と、勘違いし急いで武装し、〔スサノオ〕を待ち構えることにしたんじゃ・・。 つづく
《次回予告》
さぁ~て、次回の『続・古事記』は・・、
「スサノオっす。・・父ちゃんには追ん出され、姉ちゃんには誤解され、オレって何でこうなるの?・・ちくしょう、ムシャクシャしやがるぜ!ちょっくら、暴れてやろうか!
次回から、
『スサノオ そりゃないぜ、ネエちゃん?!』
『アマテラス いっそ隠れてしまいたい・・』
『オモヒカネ 騒げや唄え大作戦!』
の三本です。 又、次回も(お盆に入りますが)見てくださいね。ジャンケンポン(盆)!」