住職のつぼやき[管理用]

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年忌法要の紙芝居

 「院主さん、今度の13回忌法要には、孫たちがぎょうさん(沢山)来よりますので、読経が終わってから、いつもの『紙芝居』をたのんますわ。」と、先月の月参りの時に言われて・・、
 僕は「はい、解りました。」と、にやっと笑って御引き受けした。
 確かに、その法事の日は、連休もあってたくさんのお子ちゃまが集まっておられた。
 読経の時はあまり姿を見せずにいた子供ちゃん達が、終わってからお父さんが、「さぁさぁ、院主さんの紙芝居が始まるでー!」と言うと、後ろの台所から(表現は悪いが)降って沸いたかのように(口におやつか何かを入れながら)ドドッと走って来て、一番前に集まり正座をして集まる。
 そして、仏様の紙芝居が始まる。
 時間にして15分ぐらいで紙芝居は終わり、その後ちょこっと、今の話の解説を僕はする。
 それが終わると、子供たちは又、地響きをたてながら台所に去っていく。
 「お経は聞かんと薄情なもんやで。」と親御さんは僕にそう言いながらも、けっこう嬉しそう・・。
 『これで良い、これで良い』と、僕はそう思いながら、「じゃあ、今からみんなでお墓詣りに行きましょか。」と明るい雰囲気になった仏間から(しびれた足をさすりながら)席を立った。

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