今日の朝、いつものように本堂の掃除をしていたら、玄関で「お伺いしまーす」との声がした。
どなたかと出てみたら、お寺の[総代]さんが居られた。
何の用事かと思いながらも、ひとまず本堂に入ってもらう。
総代さんは、僕を見るなり「前見た時より、元気そうですやんか!」と、言ってくださった。
どうやら、僕の様子を見がてら、お見舞いに来てくださったようなのだ。
「早く元の身体に戻したいと、必死でリハビリをやってるんです。」という僕に、
総代さんは「必死はあきません。・・早く治そうと思ったらありませんで。また、何月まで治そうと期限を決めてもあきません。・・もし、その期限が来て治ってなかったら、自分ががっかりしまっしゃろ。・・今のままで良いと思ってリハビリをすることでっせ。・・そのスピードで治ってはることからして奇跡やと思わな。・・完璧の完治を目指したらあきまへん。
そしてなるべく外に出ることも大切でっせ。・・歩いて人に会ってしゃべることです。自分が見せたくない、言いたくないところを恥ずかしからずに堂々としゃべることは、何も恥ずかしいこととちゃいますねんで。
人は逆に『私にこの人は心を開いてくれてはる』と力になってくれることが多いんやから。・・それらが秘訣でっせ。」と言われた。
何か僕は「早く治さなくてはいけない!」とあせってばかりいたけど、何気ないその一言二言で、楽になった。
同じ病気を経験された方の言葉は、本当に身に染みる。
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「お伺いします」
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