住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:「因幡の源左さん」(その7〔最終回〕)

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 源左さんは、昭和五年二月二十日、八十九歳のご長寿で往生されます。
 が、そのご一生は決して平凡なものではありませんでした。
 五人の子供たちには先絶たれ、自宅は二度の火災にも遭いました。又、他人に騙されて大損をした事もありました。
 しかし、源左さんはお念仏の教えに支えられて、一家をガッチリ守り生き抜きました。
 そのお人柄から、村人たちの良き相談相手にもなり、人々に敬愛されました。
 又、夫婦喧嘩から、土地争いまで、様々な問題を見事に裁いてゆきました。
 ある時は、道行く人の荷物を持ってあげながら、お念仏のお話をされ、又ある時は、人の肩をもみながら、阿弥陀様の教えのお話をされました。
 まさにそれは、仏法を自ら信じ、人に教えて信ぜしむといった、稀有な『妙好人』の生き方でありました。
ファイル 984-2.jpg(大正時代の願正寺〔願正寺様所蔵〕)
 源左さんのお墓は、今も檀那寺の『願正寺』様の境内に、村民達とともに(共同で)納骨されております。
ファイル 984-3.jpg(源左さんのお墓:村民共同墓地)
 おしまい
ファイル 984-4.jpg(晩年の源左さん〔願正寺様所蔵〕)

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