住職のつぼやき[管理用]

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セルモ学習塾「夏のイベント」への出前

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 昨日、奈良市登美ヶ丘にある「セルモ学習塾」の『夏のイベント』へお寺の出前に行って来た。
 こちらは、閑静な住宅街の中にある小・中校生の為の学習塾である。
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 こちらの塾長さんが、教室での『夏のイベント』を企画され、僕はその(子供の情緒教育の一環として紙芝居をして欲しいという)趣旨に賛同し、今回の実現となった。
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 この日は、前半は小学生に、後半は中学生に、紙芝居の中身を変えてお話してきた。
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 紙芝居を見たことが無いと言っていた子供たちではあるが、みんな、いろいろと話に食いついて来てくれて盛り上がった。
 今、教育界は『いじめ』を初め、様々な問題が『社会問題』として再沸騰してきている。
 僕がこの日も感じたのは、子供たちの心は一見元気そうに見えても不安が一杯そうで、他人の事を考える余裕がないように思えた。
 たとえば、『くも糸』の紙芝居でも、「どうしたら〔くも糸〕は切れずに済んだのでしょうか?」と感想を聞いたら、
 「自分〔主人公〕からすぐ下で、糸を切ってしまえば、自分は助かったのに・・」という意見が出て、この思いもせんかった感想に、今のゆとりの無い教育現場の実情を少し垣間見たような気がした。
 又、「僕はゲームが無かったら生きていかれへん。ゲームだけが命や!」と言った言葉もとても印象に残った。
 ・・子供たちは、どこか疲れているんや。(大人たちがオリンピックや政治やで騒いでる場合ではないようやなぁ・・)
 最後、塾長さんが次のように僕にお話して下さった。
 「今の子供たちは可哀想である。勉強と遊びのオンとオフのスイッチをどこで入れて、どこで切れば良いか、解らんような忙しさになっている。これでは心にゆとりが生まれない」と。
 確かに、わずか一日ではあるが、そんな感じがした今回の出前であった。
 

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