・・おシャカ様が《苦行》を止め《瞑想》の行に入ったのは、ひとりの女の子との出会いがキッカケであったと前に書いた。
その少女の名は《スジャータ》という。・・そう、日本では〔コーヒーフレッシュ〕の名としてあまりにも有名になりすぎ、この話のモデルさんだという事は(ラジオの時報ともに〔笑〕)一瞬で消え忘れ去られたようだが・・。
話を戻す・・。
おシャカ様は《苦行》の有り方に迷い、一度大河に入って身を清めようとされたその時、この少女が歌を唄いながら通りかかる。
『〔楽器の〕弦(ゲン)は強く締めればキレちゃうよ~、
弱けりゃダラリと響かない~
中ほど締めて良い音(ネ)が出るよ~
調子に合わせて、踊れよ、踊れ~』・・このような歌だった。
この歌を聴いておシャカ様は「ハッ!」とされた。
自分も〔楽器の弦〕のようなものなのだと・・。
つまり、厳しい苦行では悟れず、身体を壊す。反対にダラダラしてても尚さらダメだ(ああ、耳が痛い!)。極端なことをせずに規則正しい生活の中にこそ、悟りへの道がある!そう、感じられた。
そしておシャカ様はこの少女にお礼を言うと、反対に〔ミルク粥〕を布施され、それを食べて元気を取り戻してゆく・・。
このようなエピソードがあったのだ。(今度ラジオの時報を聞いた時思い出してね!)
・・さて、長々と〔前書き〕を書きすぎた。(今までのは前書きやったんかーい!と突っ込みが入りそう・・)なので、本文は簡単に流すことにする。
昨日、特養ホーム『白寿苑』の法話会があり、僕は『おしゃか様物語』の紙芝居をして、〔前書き〕の話にテーマを絞り、その後「それでは中ほどに締めた良い音の楽器で演奏していただきましょう」と僕は引込み、それから沖縄出身の職員のK君に〔三線(サンシン)〕というヘビの皮で作った三本弦の三味線で『涙そうそう』を演奏してもらい皆で歌った。
K君は歌の二番を地元〔沖縄方言〕の歌詞で唄ってくれて、方言とはこういうものかと僕は感心してしまった。
たとえば『古いアルバムめくり ありがとうってつぶやいた』は沖縄方言では『なちかしアルバムみくてぃ かふうしどーんでぃくとぅばかき』・・となる。ぼ~っと聞いてたら何言ってるかまったくわからない!(おもしろいでしょう)
・・そうそう、『涙そうそう』の〔そうそう〕とは《沖縄方言》で〔止め処も無く流れる〕という意味らしい。
まさに、この日は(止め処も無く)そうそうと良い音を聞かせてくれた。K君、《夜勤》の処に本当にありがとさんでした。
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