住職のつぼやき[管理用]

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おしゃか様は何を悟られたのか・・?

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 ・・昨日の続きになるが、おしゃか様は〔悪魔〕に打ち勝ち、ついに35才で《悟り》を開かれる。
 では、おしゃか様はいったい何を悟られたのか・・?
 ・・いったいどのような〔苦〕の解決法を考えだされたのか?
 今日はその内容を簡単にお話したい。
 結論からいうと、おしゃか様は三つの事を《お悟り》になったと云われている。
 その一つ目は〔縁起(エンギ)〕・・。
 これは『縁(ヨ)りて起(オ)こる』という意味で、〔この世の一切のものは、他の物に縁りて(依存して)起きるのだ〕。つまり物事は独立してあるのではなく、お互い関係しあって在るのであ~る、という意味。(だから、〔苦〕にも必ず〔原因〕があり、それを無くせば〔苦〕も消えると考え出された)

 二つ目は〔四諦(シタイ)〕。
 この〔四諦〕とは《四つの真理》という意味で、〔苦諦(クタイ)・集諦(ジッタイ)・滅諦(メッタイ)・道諦(ドウタイ)〕を云う。
・・ややこしくなるから、できるだけ簡単に説明する。
〔苦諦〕とは『人生は〔苦〕だ!楽しい事があっても、いずれ必ず悲しみに変わってしまうも~ん』という真実=《真理》。
〔集諦〕とは『〔苦〕があるという事は、必ずそれを作る〔原因〕がある!』という真実=《真理》。
〔滅諦〕は『〔原因〕があるならば、必ずそれを〔消滅〕させる事が出来る!』という真実=《真理》。
〔道諦〕とは『〔苦〕の原因をつきとめ、必ずそれを〔消滅〕させる〔具体的方法〕はある!』という真実=《真理》。

 三つ目が〔八正道(ハッショウドウ)〕。
 これは〔道諦〕の《具体的八つの実践方法》である。(読まれている方は、だんだんと頭がパニくッて来られたかもしれないが、ここは避けることができない大事なトコなので勘弁してほしい・・)
一、正見(ショウケン)『「お~ママ、ママ~」それはショーケンや!ちゃうちゃう、本当は〔正しく見る〕』
二、正思惟(ショウシユイ)『正しく考える』
三、正語(ショウゴ)『正しく語る』
四、正業(ショウゴウ)『正しい行い』
五、正命(ショウミョウ)『正しい生活』
六、正精進(ショウショウジン)『正しい努力』
七、正念(ショウネン)『正しい道を想い念じる』
八、正定(ショウジョウ)『正しい精神統一』
・・以上が、簡単そうでなかなか困難な『八正道』という〔苦〕を消滅させる〔具体的実践方法〕である。

・・大急ぎで、おシャカ様の《悟り》の内容を説明してきたが、・・ではこの『八正道』が実践できそうもないという人はどうしたら良いのか・・?
 その答え!できない人の為に『南無阿弥陀仏』という「ワテ何も修行できまへんけど、阿弥陀仏様にすべてお任せしてます。だから安心なのよ、ありがとう!」というお念仏がありまんねんで・・。以上。おわり 合掌

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