住職のつぼやき

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こんなに良いお天気の日でも、人って死ぬんやなぁ・・

 先日、久々に一日中お休みの日があって、しかも良いお天気で、ちょっとだけ暖かくて、朝「どっか行こかなぁ・・」と思ってたら檀家さんから電話があった。「今まだ病院に居るのですが、主人が亡くなりましたので、もうしばらくして、家につれて帰りましたら枕経(臨終勤行)をお願いします。」との連絡であった。
 「わかりました。お寺で待機してますので、お帰りになられましたらお電話下さい。」と言って、受話器を置いた。
 「・・あぁっ、休みが無くなってしまった」とつぶやきながら、お通夜とお葬式の準備に入った。
 お寺の仕事というのはこんなもので、決まった定休日は無く、たまにあってもつぶれる事が多い。
 つまり年中無休だ。
 だから当然、旅行などには行けない。(どうしても、連泊で遠出しなければならない時は、友人に頼んでおいたりするが、外出先でも連絡を受けたら、たいていは急遽帰って来る。・・これがお寺の仕事なのだ。・・でもこれで、ご飯を食べさせて頂いているので当然でもある)

 準備をしていたら、電話が入ったので外に出た。
 なんと良いお天気なのだ! 小さい子供ちゃんがお母さんに抱かれて、歌を唄いながらのどかに散歩している。
 おばあちゃん達は家の前で、何やら笑いながら世間話をしている。
 僕は、その方たちに何も言わず、ニコッと笑顔で挨拶して自転車で出発した。
 運転しながら、呟いた。
「あぁっ、こんなに良い天気の日でも、人って死ぬんやなぁ・・」と。
 当たり前といえば当たり前なんかもしれんが、運転しながらそんなことを思ってしまった。 

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