毎日、檀家さん宅へお参りしていると、いろんな相談を受ける。
今日は、そんな(ある)相談を受けて、予定時間が大幅にくるってしまったお話。
その長引いた相談というのは、そこの家の娘さんの『縁談』話だった。
婚期が(そんなんが今の時代、あるかどうかは解らんが・・)少し遅れたという娘さんに、田舎の農家の大富豪から、縁談の話が来たそうだ。
が、相手さんの家からは、「嫁いでくれたら、何もせんでエエよ」という(今時珍しい、三食昼寝付き)の話であり、その言葉に(ある意味)引っ掛かって檀家のお母さんは悩んでおられた。
うまい話のようであるが、何か変だ。
一緒に分析してたのだが、『嫁に来てくれるんやったら、何も家の仕事はしないでエエ』ということは、逆に考えると、『何の為に嫁が必要なの?』という事であり、『必要なのは、家の面子、それとも子孫?』というのではないか?「それで幸せになれるのか?」などと、ごちゃごちゃ、ごちゃごちゃ話合った。
そないしてる内に、時間を大幅に使い込んでしまい、後の家のお参りの予定時間が、今度はごちゃごちゃになってしまった。
そんなとこで、「・・でも、どうしても良い縁談やと、思われるんやったら、一度会ってみられたらどうですか?・・でも、『何かおかしい?』と少しでも感じられたら、それってやっぱり『おかしな話』なんですよ。 第一印象と、お母さんと娘さんの直感を大切して決めてください」と僕はそれだけ言って、急いで、次の檀家さん宅へ走った。
次の檀家さん宅に着いた時、そこのおばあちゃんに、「遅いんで、院主さんが、事故にでも遭われたんかと心配してましてんで。」と言われた。
僕は、それで(匿名で)『縁談の相談』を受けたことを、簡単におばあちゃんに話したら、「そらぁ、たいへんでしたなぁ。・・そういうたら、私もこの家に嫁いで来た時は・・・、」と今度はおばあちゃん若かりしの『縁談』の話がはじまり、取り返しのつかん、ブラックホールに突入してしまったのだった。
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今日のお参りの遅刻 (縁談言い訳編)
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カンネン亭 2011年07月05日(火)10時55分 編集・削除
この『お参り遅刻言い訳』シリーズは、まだまだ不定期ながら、続く予定です。(遅刻ばっかりしてまんねん!)
エベント坊主 2011年07月04日(月)18時23分 編集・削除
お、おもろいがな…。
( ̄∀ ̄)
合掌