住職のつぼやき

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一番気に入ってる「紙芝居」

 一昨年、出前に行った先の病院の医師に尋ねられた。
 「宮本さんの作った紙芝居で、一番気に入ってる作品は何ですか?・・やはり、お釈迦さまの物語ですか?それとも昔ばなしですか?」と。
 はっきり言ってどちらでもない。
 僕自身が(今のところ)一番気に入ってる作品は「夫婦善哉」である。(出前メニュー86番)
 僕はこの大阪の下町を舞台にした〔織田作之助〕氏の作品が、大好きなのだ。
 お人好しだが頼りない夫と、そんな夫をしっかり支え引っ張る妻が、健気に明るく生き抜く、そんな(仏のホの字も出てこない)この物語が、好きでたまらない。
 きっと僕は、この主人公のような(ずぼらで狡い)生き方に憧れているのだと思う。(いや、僕の本性は案外コレなのかもしれん。)
 でもこの作品、「お寺の出前」に持ってゆく事はまずない。(仏のトの字も出てこないからである。・・つまり、仏教的教訓がないからだ)
 ・・でも、できれば一度で良いから、「仏のケの字も、〔教え〕もいらんから、一辺、住職はんのいっちゃん好きな作品をやっておくんなはれや! わてら喜んで見せてもらいまっせ」と、誰か言ってはくれないだろうか?
 そんな奇特な方がおられるなら、僕はルンルン気分で、(仏、ホットケと、)どこへでも『出前』させて頂くのだが・・。(仕事さぼってでも・・こらあかんか?!)善き哉(かな)、善き哉。

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