住職のつぼやき[管理用]

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司令塔は動かず!

 先日、或る老人ホームで、『秋の彼岸法要』の会が行われ、僕は『読経と法話』に行って来た。
 今日は、その時に感じた事を少し述べてみたい。
 施設内での『法要』=(イベント)は、突然何が起るかわからない。
 たとえば、喧嘩が起ったり、お焼香を食べようとして火傷しかけたり、車椅子から突然転げ落ちたりし、いろいろなハプニングが起る。
 だから、(僕も含めて)たえず、施設職員は〔会場〕内に目を配っておかねばならない。
 中でも、『会』の鍵を握るが、司会者である。
 司会者は、『会』の司令塔になる。
 法要の進行内容の変更や、会場での突然のハプニングにも、(笑顔で動ぜず、)職員たちに目配せをし、コミニュケーションを取り、進めてゆかればならない。(たいへんな役割だ!)
 だから司会者は、耐えず定位置に居て、動いてはいけない。
 たとえ、携帯電話が鳴っても、取ってはいけない。又、誰かが呼びに来ても動いてはいけない。
 大将のように、じっとして、周りの状況をよく見ておかなければならない。
 ・・・残念ながら、今回はそれができてなかった。
 大事な時に居ない事が多々あった。(何もトラブルが起らなかったのが、不幸中の幸いである・・)
 忙しいのは、仕方がない。・・が、やはりここは介護の現場。
 司令塔は、動かないで欲しいと思った。

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