住職のつぼやき[管理用]

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早からず、遅からず・・

 〔月参り〕に行かせて頂いているお家で、必ず、ご一緒に『読経』して下さる一人のお婆ちゃんが居られる。
 ただ、お耳が遠い。(・・50ccのバイクは自由に乗り回せるが、さすがに《90歳》のご高齢なので仕方がない。・・それって危険?!・・〔笑い〕)
 まぁ、それで、今日もご一緒に『読経』させて頂いたのだが、なんせ、お聴力がお弱い為、僕の『読経』スピードに、ついて来られない。(僕もゆっくり、はっきり、お勤めしているつもりなのだが・・。)
 それで、途中、ご自分が今、違う部分を読んでいる事に気づくと、スッと立ち上がって、経本を持ち僕の所まで来られ、「今、ドコの辺りでっか?」と聞かれる。
 その度に中断して、「・・今、ここですよ」と答えて、『読経』は再開する。
 そして僕は、お婆ちゃんの『読経スピード』に神経を集中させながら読むのだが、今度はお婆ちゃんの方が、僕を追い越したりするので、今度は僕が追いつく為に、スピードアップしたりする。
 毎回このように、一回の『読経』はスリリングに進んでいく。(・・たまに、ヘトヘトになる)
 『読経』をされる方は、どうか『早からず、遅からず』、ご注意ください。
 気の弱い僧侶からのお願いでした。 合掌
 

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