先ほど、〔特養老人ホームあんり〕の『お話会』へ行って来た。
こちらは、毎月10人ほどの少人数制で、介護が軽度の方を対象に、この会を開いている。
ここは、うちの寺の近くなので、檀家さん宅へのお参りの途中に「ちょっと一杯」の感じで、寄らせてもらってお話に行っている。
ちょっと行くのが遅れても、待っておられるような、おられんような微妙な空気なので、毎回こちらも気楽だ。
さて今日は、『王様と老人』という〔日本の姥捨て山伝説〕の元になった紙芝居とお話をした。
「紙芝居」が始まる前から、ソファーにもたれ、ずうっと眠っておられた一人のご婦人がおられて、途中、なんかの拍子に目を覚まされた。
・・目覚めたら、目の前に〔坊さん〕が居て、「紙芝居」をしていたので、びっくりされたのであろう。 ムクッと起きて、「○×☆■!・・」と、わけのわからん事を演説し始めた。
するとすかさず、後ろのお婆ちゃんが、「あんた、ウルサイ!聞こえへんやないの!・・誰か、このお婆を、どっかへ捨ててきて!」と、叫ばれた。
・・・「お婆ちゃん、ご老人を捨ててくるのは、この紙芝居の中だけの話や・・」と、そのタイムリーな罵声に、一人苦笑しながら、僕は「紙芝居」を読み続けたのであった。
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