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新作紙芝居:「ダンテの『神曲』」完成間近!

 昨年から、作り始めていた「ダンテの『神曲』」という大作紙芝居が、ようやく完成間近まで来た。
 この紙芝居は何度も中断して、なかなかすべて書ききれなかった。(昨日も夢でうなされてしまった。・・地獄の世界を絵に書くのはこれやから嫌だ!・・早く書き終えて、次回作「落語」の紙芝居に早よ移りたい!)
 実は、仏教の「あの世の世界」を描いた「源信さまの『往生要集』」の紙芝居を作った時から、「次は西洋の「死後の世界」、『神曲』だ!」とずっと思っていた。
 が、仏教の「地獄」・「極楽」世界に対して、ダンテの死後の世界観は、「地獄」・「煉獄(れんごく)」・「天国」の三つに分かれている為に、さらに手間がかかってしまった。
 そして紙芝居は、迫力を出す為、オール飛び出す紙芝居スタイルにした。(けっこう気味悪く、又、面白く出来たと思っている・・。その内、このホームページで発表したいと思います)
 ・・ところで、おもろい余談なのだが、『神曲(しんきょく)』と翻訳したのは、森鴎外氏なのだが、イタリアの原題は『(神聖なる)コメディア(喜劇)』という名なのである。
 ・・「なんでやねん!」と突っ込みが入りそうだが・・。
これは、「この地獄を旅する幻想物語の最後は、ハッピーエンドなのですよ」というダンテの深い意図があって、そう名づけられたらしいのだが、やっぱり中身から見るとちょっと変!・・いやだいぶ変!(このダンテのおっちゃん、絶対ネーミング間違えたと思うのだが、鴎外氏の『神曲』と訳した名も、無理やりな感じで、さらに解りづらい!なんで、イタリア語の『喜劇』を翻訳したら『神曲』になんねん!とずっと『一人突っ込み』を入れながら、紙芝居を作っていた。
 どうせなら、中取って『神さまと悪魔たちの神喜劇』の方が良いと思うのだが・・。さらに変か!?

コメント一覧

らむね 2009年07月13日(月)19時55分 編集・削除

神曲の紙芝居ですか。しかも飛び出すんですか。ぜひ拝見したいですねー、実物を。

カンネン亭 2009年07月14日(火)10時30分 編集・削除

らむね様
 ・・ようやく『神曲』が完成しそうです。
 今、80%の出来です。
ちなみに「地獄」は飛び出す紙芝居ですが、「煉獄」・「天国」は、飛び出しません。
 煉獄界はまだしも、天国界はイマイチな世界やなぁと思い、「飛び出さなくても良いか?!・・」と思ったからです。
その内、発表します。又、見てやってください。
 この次は、おそらく故・丹波哲朗氏の『大霊界・死んでみたら驚いた!』をパロデイにして、紙芝居化したいと密かに思っています。

らむね 2009年07月14日(火)13時23分 編集・削除

そうですねえ、やっぱり神曲の醍醐味(?)は地獄の描写ですよねえ。地獄の絵を描くにあたっては、ずいぶんいろんな資料や絵画などを参考にされるのですか。

カンネン亭 2009年07月14日(火)14時06分 編集・削除

らむね様
 ・・適当です。
あえて云えば、僕の人生の描写そのままです。(うそです)
 参考にしたのは永井豪氏の『デビルマン』と『神曲』です。・・それと、最近出た『まんがで読破「神曲」』イースト・プレス社版です。(これはあまり参考にならんかったですが・・。)
 やはり、ギュスターヴ・ドレ氏の版画が一番参考になりました。
文章は、〔阿刀田高〕氏の「やさしいダンテ〔神曲〕」を参考にしました。

らむね 2009年07月15日(水)06時39分 編集・削除

ドレの版画は素晴らしいですね。あの絵があるから神曲読めたようなものです。紙芝居でさらにお話もわかりやすく、絵も親しみやすくたくさんの人に楽しんでもらえそうですね。完成の暁には私も大阪まで見に行きたいくらいです。完成楽しみにお待ちします。

カンネン亭 2009年07月15日(水)10時48分 編集・削除

 御ありがとうございます。(よくぞ、あの難解で単調な『神曲』を読まれましたねぇ!・・凄い!)
 さて、紙芝居の完成の際には、どうぞ、大阪までおいで下さい。たこ焼き焼いて待ってます。
 又、お越しになれない時は、私が「出前」させて頂きます。(この頃、あっちこっち(遠方)まで、出前させて頂いておりまんねん!)

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